2012年1月に出版された社会派ミステリー『震える牛』は、大手ショッピングセンターの地方進出に伴う地方商店街の苦境や、加工食品の安全問題をテーマに話題となり、単行本・文庫本合わせて28万部突破のベストセラーとなった。メモ魔の窓際刑事・田川信一が、次第に企業のタブーへと迫っていく様子に、手に汗握ったという人も多いだろう。今年1月に刊行された続編となる『ガラパゴス』(相場英雄著、小学館刊)でも、田川の捜査は