「塩でもまいておけ――」とはよく聞く言葉だが、塩と金を等価交換していた中世の商人が聞けば目を丸くするに違いない。そういった具合に、時代や地域の差によって「塩」は驚くほど様々な顔を持っている。現代においても、例えば「日本の塩」と「海外の塩」の違いについて、パッと説明できる人はほとんどいないのではないだろうか。例えばその製法1つとっても、各国の資源や気候、風土などに合わせて様々な方法が存在するという。