ひと頃、出版界はあるある本がブームだった。ジャニーズに工業高校、将棋に麻雀、都道府県ネタに自衛隊、果ては創価学会まで。ただ、「それは“あるある”じゃなくて単なる雑学だろ」という内容の本が多かったのも事実。他のあるある本のフォーマットを真似ただけの安易な本も多かった。そんな中、“本物のあるある本”がようやく帰ってきた。『野球部あるある3』(菊地選手 著・クロマツテツロウ 漫画/集英社)だ。ちょうど4年前