オフィシャルブログより

写真拡大

 ピン芸人の祭典・R-1ぐらんぷり(以下、R-1)で優勝に輝いた、じゅんいちダビッドソン(40)。優勝決定後、3日間でテレビやイベントのオファーが70〜80本きたことを2月17日発売の「女性自身」(光文社)で明かした。

 ブレイクの兆しを見せるじゅんいちダビッドソンだが、そう簡単にはいかない。なぜなら、R-1優勝者で売れている芸人が少ないのだ。

ブレイクできないR-1優勝芸人

 これまでの歴代優勝者は、だいたひかる、浅越ゴエ、ほっしゃん。(現:星田英利)、博多華丸、なだぎ武、中山功太、あべこうじ、佐久間一行、COWCOW多田健二、三浦マイルド。

 ほとんどが、お茶の間でブレイクすることなく消えてしまっている。売れている芸人もいるにはいるが、彼らはR-1出場時にはすでに名が売れていた芸人たちだ。

 R-1優勝者は、なぜ売れないのか。その理由をテレビ関係者が語ってくれた。

「R-1優勝者をお試しでキャスティングしても、過去、トークがだめで使えないパターンが多かった。そのため、今や優勝者だからといって安易にキャスティングしません。それに、歴代の優勝者がぱっとしないため、R-1優勝者をキャスティングしても視聴率に結びつかない。ようは、“R-1ぐらんぷり”にブランド力がないんですよ」

お茶の間の手厳しい感想

 今回のR-1で最も言われていることが、盛り上げるに欠けた大会だったということだ。

 ダウンタウンの松本人志(51)は、2月15日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、今年のR-1について「面白かったですよ」と感想を述べたものの、盛り上がらなかった理由を「お客さん、重いね」と、ネタはおもしろかったが観客が笑わなかったからだと語った。

 実際の放送も、観客の笑い声はまばらで、司会の宮迫博之(44)もコメントに困っているようだった。

 数字で見ると、視聴率は2010年をピークに右肩下がり。去年は過去最低の7.2%を記録した。今年はやや盛り返して10.2%だったが、落ち目感は否めない。

「そろそろR-1からスターを輩出しないと、番組存続は厳しいですね。何より、芸人の質が下がっていると思われたら、お笑い界の足を引っ張りかねません」(同関係者談)

 このままR-1がお笑いブームの終焉に引導を渡してしまうのか。まずは、今年優勝したじゅんいちダビッドソンの活躍が期待される。

(取材・文/タナカアツシ)