「若者のクルマ離れ」と言われていますが、その流れはどうなっているのでしょうか?

ソニー損害保険株式会社が行なっている「新成人のカーライフ意識調査」によると新成人の46%がクルマに関心があるようです。

“まだ半分も!?”と驚く一方で、“もう半分……”とフクザツであります。

そんな貴重な“クルマ好き予備軍”の彼らの欲しいクルマを見てみると、「BMW」「プリウス」「キューブ」がTOP3に。

 さらにランキングの詳細を見ると“ある傾向”が見えてきました。

<男性>

1位:BMW(3シリーズ、5シリーズなど)
2位:トヨタ・プリウス
3位:ホンダ・フィット
4位:アウディ(A1、A3など)
5位:レクサス(LS、CTなど)
6位:フォルクスワーゲン(ゴルフ、ポロなど)
7位:メルセデス・ベンツ(Cクラス、Eクラスなど)/日産・スカイライン
9位:スバル・インプレッサ
10位:トヨタ・86 

<女性>

1位:日産・キューブ
2位:トヨタ・パッソ
3位:トヨタ・プリウス/日産・マーチ
5位:日産・モコ
6位:ダイハツ・タント
7位:日産・ノート/ダイハツ・ミラココア
9位:ホンダ・フィット
10位:ダイハツ・ムーヴ 

男性は実用性を重視しながらも、BMWやベンツそしてレクサスといった“高級車”を好んでいるのが面白いです。一方、女性は“ファッショナブルな実用車”づくめ。そうなると、イマドキのクルマ選びでは“実用性”はもちろんのこと、“センス”も欠かせないと言えるのでは?

でも、いざクルマを買おうと思っても、新車をはじめ中古車まで含めると種類が多すぎて悩んでしまう方って多いはず。ワタクシも結構悩みました。

そこで、新成人と同じく“平成生まれ”のワタクシがクルマ選びの際に気になった、狙い目のモデルをご紹介いたします。

BMW・1シリーズ(年式:2004〜2011)

適度なサイズに実用性と快適性も備えたコンパクトカーにBMWが満を持して送り込んだモデル。入門車という位置付けですが、内外装のデザインは上級車種とくらべても見劣りしないほどBMWのテイストが色濃く感じられます。

また、コンパクトカーでは唯一の後輪駆動を採用。前後重量配分も50:50とするなど、BMWの掲げる“駆け抜ける歓び”のエッセンスもしっかりと盛り込まれています。

「若いのにBMWなんて」と思われるかもしれませんが、こういったクルマこそ若者にピッタリじゃないですか?

 

アルファロメオ・147(年式:2005〜2010)

147

イタリア車と聞くと、“情熱的”や“刺激的”といったイメージが浮かぶ方は多いはず。そんな情熱の国で生まれ育ったブランドが「アルファロメオ」です。

「147」はセクシーなスタイルと躍動感あふれる走り、そしてBOSEサウンドシステムといった高級装備を備え、プレミアムなコンパクトカーの先駆けとなった一台。

2000年に日本での販売を開始。2005年には、ジョルジェット・ジウジアーロによる化粧直しが行われ、スポーティさと上質感に磨きが掛けられました。

 

MINI(年式:2006〜2013)

MINI

「MINI」の最大の特徴といえば、そのルックス。色とりどりのカラーと豊富なアクセサリーで“自分らしさ”を表現するのには最高のクルマです。

しかしながら、その可愛らしい見た目の一方で、ステアリングを切った方向に瞬時に向きを変える俊敏さや、重低音を奏でるエンジンと路面状況をガッツリと伝えるサスペンションなど、“ゴーカート”を彷彿とさせるダイレクト感あふれる乗り味の持ち主でもあるのです。

そんな「MINI」の面白さに魅了されたファンは多く、ファン同士の交流も盛り上がりを見せています。クルマとしてだけでなく、人と人とを繋ぐ絆にもなるモデルです。

 

フォルクスワーゲン・ニュービートル(年式:2005〜2010)

ビートル

「MINI」と同じく個性的なビジュアルで人気を集めるのが、この「ニュービートル」。“名探偵コナン”に登場する阿笠博士の愛車でお馴染みの「フォルクスワーゲン・タイプ1」をモチーフに、より丸みを強調したスタイリングは、見る人に柔らかな印象を与えるだけでなく、オーナーのセンスをひきたてます。そのユニークなキャラクターから、カジュアルな場面だけでなく、お高いレストランなどに乗りつけても違和感を抱かせません。

また、オープンモデルの「ニュービートルカブリオレ」も注目!! 見た目だけでなく、その走りでもワクワクさせてくれるはずです。 

ビートルカブリオレ

 

フィアット・500(年式:2007〜)

500

ファッション性の高い小型車として「MINI」と双璧をなす人気を誇る「フィアット・500」。ボディサイズは全長3545mm×全幅1625mm×全高1515mmと一際小柄ですが、4人が乗れる上に、小旅行までならこなせるほどの荷室も確保されています。

また、特別仕様車の多さもポイントで、なかにはファッションブランドとして有名なグッチとのコラボレーションモデルもあります。

 

 BMW・3シリーズセダン(年式:2005〜2012)

3sedan

新成人男子の最も欲しいクルマである「BMW」。

なかでも「3シリーズ」は、手頃なサイズとドライバーの意思に的確に答えてくれる走りで人気のモデル。その人気はワタクシが生まれる以前に弾けた“バブル”の頃から続くとか。さすがに現行モデルはまだまだ高嶺の花ですが、実は先代モデルが狙い目なのです。

また、後部座席に人を乗せる機会が少ないのであれば、スタイルと走りがよりスポーティな「3シリーズクーペ」もアリかもしれませんね。

3coupe

 

レクサス・IS(年式:2005〜2013)

IS

「レクサス」と聞いて、クルマに詳しくない方の中には輸入車と思われているかもしれませんが、トヨタが1989年からアメリカで展開し、2005年に日本へと導入したブランドで、つまりは帰国子女なのです。

海外育ちのスタイルや走りもさることながら、ディーラーのきめ細かいアフターサービスといった日本流のおもてなしも特徴。そんなラインナップの中でイチオシは「IS」です。ブランドアイコンであるスピンドルグリルではないものの、前傾姿勢でスポーティ感を強調したスタイリングの存在感は十分。豪華装備が奢られた仕様や走りに特化した仕様など、豊富なバリエーションも魅力的です。

 

アウディ・A4アバント(年式:2005〜2008)

A4

BMWそしてメルセデス・ベンツと並び、ドイツ御三家の一角を担うアウディ。精密なつくりと洗練されたスタイルから、若年層からの支持が目立つブランドです。

現行モデルに通じるシングルフレームグリルをもち、キリッと端正な顔つきはまさにアウディのそれ。ステーションワゴンであるアバントは荷室の使い勝手に優れており、アウトドアレジャーにもピッタリ。外見と中身のどちらにも魅力が詰まっています。

 

ポルシェ・ボクスター(年式:1996〜2003)

ボクスター

最後にご紹介するのが「ポルシェ・ボクスター」であります。

2人乗りでオープンカー……実用性は度外視のモデルに見えますが、エンジンを車体の中央に搭載するミッドシップレイアウトのおかげで、トランクは車体の前後に合計2つ用意されており、2シーターのスポーツカーの中では実用性は高いのが特徴です。

その独特のレイアウトは走りにも有利で、車体の中央かつ低い位置に重心があるので、機敏なコーナリングを実現。クルマを操る楽しさを存分に堪能させてくれます。

また、意外?かもしれませんが、ドイツの国際的第三者試験認証機関テュフによると故障率は2.6%と最も故障が少ないクルマとして堂々の1位を獲得しています。

 (今 総一郎)

安くて便利じゃ物足りない!? 新成人に響くクルマとは。(http://clicccar.com/2015/01/25/289791/)