ドラマ「HERO」(フジテレビ、月曜夜9時)。北川景子演じる、麻木千佳の元ヤン疑惑が盛り上がっているが、杉本哲太も負けてはいない。写真は杉本哲太がデビュー当時所属していたロックバンド「紅麗威甦(グリース)」のジャケット写真。横浜銀蠅ファミリーの一員だった。ロックンロール!

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そんなことはわかっているんですよ、私だって。
でもね、「残念」「くやしいだけ」では終われないんですよ……

7月28日放送の「HERO」第三話は、取り調べ中の被疑者が心筋梗塞で急逝するところから物語が始まる。被疑者死亡で不起訴。でも、被害者の父親(前多吟)は納得がいかない様子で、しきりに担当検事に会いたがり、城西支部に乗り込んでくる。

今回の「HERO」では、多彩なゲストもお楽しみのひとつだ。第一話では、歌手の森山直太朗が被疑者役でゲスト出演。ドラマ初挑戦にして、ひょうひょうとした雰囲気で時効目前の宝石事件の被疑者を演じた。第二話のゲストは谷原章介。弁護士と検事のやりとりはディベートに過ぎないと言い切る、にこやかで嫌みな弁護士役が似合うこと似合うこと。そして、第三話では前多吟という、いぶし銀展開!

電話で応対した遠藤事務官(八嶋直人)を待ち伏せし、「担当検事に会わせろ!」としがみつく。亡くなった息子の写真を握りしめ、城西支部の前で座り込む。一筋縄ではいかないしつこさだ。

負けず劣らずガンコなのが担当検事の田村雅史(杉本哲太)。「どうして俺が謝らなくちゃいけないんだ、そんな理由はない」と、とりあわない。でも、久利生公平(木村拓哉)に「謝ってほしいわけじゃないと思うんですよね。ちゃんと知りたいんじゃないかな…」と言われ、会うことを決意する。

「死んだ理由をちゃんと聞きたかっただけなんですよ。孫のために…。自分の父親が人にケンカをふっかけて挙げ句の果てに殺されてれてしまったというのでは、この子がかわいそうすぎます。でも、いまの田村さんのお話を伝えてやれば、パパは悪くなかったんだ、いつものようにやさしいパパだったんだって一生想い続けていくことができるでしょう」

クレーマーにも見えかねないしつこさは、すべて父親を亡くした孫娘のためだった。

「本当のこと教えてあげましょうか。わたしね、川崎支部にいたころつきあってたの、田村と」
馬場礼子検事(吉田洋)がたびたび、むきだしにする田村検事への敵意。その理由も明かされた。

「ひどい話でしょう。わたしとつきあっていながらお見合いしたのよ、あいつ。
そりゃ、わたしはバツイチだし、結婚するのはこりごりだって言ったよ。
でもさ、それって結局、二股ってことでしょう。
しかも! 石丸次席にそっくりの娘に負けたよのよ。そっくり! の!!」

ドラマ開始直後から、ハリセンボン・春菜のゲスト出演フラグかと話題になっていた“そっくりな娘”問題。第三話でも念入りに強調されていた。そして、いよいよ第四話では大塚寧々がゲスト出演。一見、いい男風ながら情事が終わると「パパでちゅよ〜」と子どもに電話をかける無神経男・芝山と職場不倫していた、中村美鈴検事が城西支部にやってくる。

予告編を見る限り、お色気ぶりは健在。元彼・元カノ、不倫に横恋慕と入り乱れ大騒ぎの城西支部、今夜はどんな事件が起こるのか。HERO第四話は今夜9時放送です。

(島影真奈美)

*第一・二話