これは「おとなのお年玉」。「壱百万円」と書いてある。

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以前、コネタで紹介された『妄想マッピングTシャツ』をご存じでしょうか? 簡単に言うと“着るだけで巨乳になれるTシャツ”。女性の胸の谷間(推定Dカップ)がプリントされたヨダレもののデザインなんですが、その後に予想外の展開があったらしく。

「これらのTシャツは、私どもによる物ではありませんね……」
某オンラインショップを見ながら、開発者である「ekoD Works(エコードワークス)」代表・福澤貴之氏はため息をつく。と言っても、類似商品が登場したこと自体に無念を感じているのではない。
「他社の商品にあまり言及するつもりはありません。ただ、服が破れて胸や腹筋など体の一部や下着が見えているデザインは、『妄想マッピングTシャツ』を表面的にトレースしただけのような印象を受けました」(福澤氏)

では改めて、「妄想マッピングプロジェクト」についてをご説明したい。大元となるのは「人々がこっそり思い描いている妄想世界を実現する」というコンセプトである。
「『頭の中の赤裸々世界が突如目の前に現れた時、人々が示す反応とは……』というストーリーを設定し、作品世界を作り込んでいきました」(福澤氏)
胸元がめくれて見える風の『妄想マッピングTシャツ』には、そのコンセプトが見事に落とし込まれている。だって、ぶっちゃけ、そういう妄想をするじゃないですか! ただ単に体の一部がはだけて見えるだけでは、そのコンセプトはブレブレ。

逆に言えば。コンセプトが貫かれていれさえすれば、Tシャツにこだわる必要はない。というわけで昨年10月より、「妄想マッピングプロジェクト」の新プロダクトが発売されております。その名は、『妄想マッピング あの人からの贈り物封筒』。
「封筒が届いた時って、中身が気になってワクワクしますよね? 『こんな物が入っていたらいいな〜』、『こんなお知らせだったらどうしよう』と妄想が膨らむ際のドキドキ感を可視化する、そんなデザインを施すことにしました」(福澤氏)
結果、完成したのは「おとなのお年玉」と「手作りのお菓子」の2種。その後、今年の3月に「幸せのお裾分け」「誘惑おパンティ」「いけないお手紙」の3種が完成。現在、計5種の“妄想封筒”がラインナップされております。個人的にオススメなのは、封筒の小窓から紙幣が覗く「おとなのお年玉」と、パンティが覗く「誘惑おパンティ」でしょうか……。

でも、ただデザインしただけじゃない。商品開発のそもそものきっかけは「手紙や郵便物が届いてもそのまま放置してしまう人がいる。そんな相手に大事な手紙を送る場合、封を開けたくなるほどの興味を引くことができないものか?」だそうです。
ではこの封筒が届いたら、そこからはどうなる? ……以下のようなストーリーが想像できますよね。
●受け手の視点
思わずドキドキしてしまうような贈り物が、“あの人”から届いたぞ。ついつい中が気になり、封を開けてしまう……。
●送り手の視点
「別に金なんて」が口癖のあいつには大金を、むっつり助平なあいつにはパンティを……。どうしようもなくて愛おしいあいつらに、妄想マッピング封筒を送りつけてみよう!

もちろんこの封筒、一長一短で出来上がるシロモノではありませんでした。
「デザインのポイントは、Tシャツ同様に『あるかもしれない』という自然な感じを醸し出すことです」(福澤氏)
“妄想Tシャツ”の場合は、布が自然にめくれている風合いや影の落ち方を印刷で表現することに苦心したという。そして今回は、「窓付き封筒」をひと目でそれとわかるように窓なし封筒で表現することに苦心。フィルムの光沢感や透け具合の微調整は難儀だったし、封筒に入れても不自然じゃなく、かつ認識しやすいモチーフの選定にも慎重を期した。

そんなこだわりが貫かれている『妄想マッピング あの人からの贈り物封筒』は、エコードワークスの公式サイト、ならびにヴィレッジヴァンガードのオンラインショップや一部セレクトショップなどで購入できます。価格は、長3封筒5枚入りで432円(税込)。

「誘っている感のある『誘惑おパンティ封筒』にペアチケットを入れて渡したり、大金が入っている風の『おとなのお年玉封筒』に請求書を入れて渡したり、マッピング内容と関連性のある使い方やギャップのある使い方ができると、よりいっそうお楽しみいただけるはずです」(福澤氏)
勿論いかなるトラブルも責任は負いかねますので、あくまでご自身の責任でご利用くださいませ。
(寺西ジャジューカ)