日本での発売が待ち遠しい!Samsungの最新ハイスペックタブレット「GALAXY Tab S」のグローバル版を触ってみた【レポート】
「GALAXY Tab S」ってなんなの?

2K(2000×1000ドット)オーバーのWQXGA(2560×1600ドット)有機ELディスプレイ「Super AMOLED」を搭載したSamsung(サムスン電子)のハイスペックタブレットGALAXY Tab Sシリーズ」が先月末米国で発売となった。

ディスプレイサイズの違いにより、10.5インチの「GALAXY Tab S 10.5」と、8.4インチの「GALAXY Tab S 8.4」がラインナップされており、それぞれWi-Fi版の価格は8.4インチが$399.99(約40,000円)、10.5インチが$499.99(約50,000円)となっている。

2モデルのサイズと価格からライバルであるApple(アップル)のタブレットiPadシリーズ」を意識しているのも見え隠れする。iPadよりも優位なのは内蔵のストレージ容量は16GBだが、microSDカードで容量を増やすことも可能な点などだろう。

今回、言語設定を「日本」に切り替えると簡単に日本語表示となるGALAXY Tab Sの海外版を触ることができたので、写真を交えて気になった点をまとめて紹介する。なお、SamsungではGALAXY Tab Sを日本国内にも投入予定であることが明らかにされており、正式発表が待たれるところである。

◯縦持ちの8.4インチと横持ちの10.5インチ
GALAXY Tab Sはすでに紹介したように8.4インチのGALAXY Tab S 8.4と10.5インチのGALAXY Tab 10.5の2機種がラインナップされている。さらに、米国で発売されたこの2機種には「Dazzling White」と「Titanium Bronze」の2つのカラーバリエーションがある。
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背面は同社のフラッグシップスマートフォン「GALAXY S5」のような凹凸処理がされており、右にある丸いボタンのようなものは「S Viewカバー」のようなアクセサリーを固定するためのもの。スタンドにもなる形状のためこの部分だけで固定する仕様のようだ


この2機種の特徴は8.4インチの狭額縁や、両機種共通の6.6mmの薄さ、そして、8.4インチの重さ約294g、10.5インチの465gと軽いところにある。実際に手にしてみるとその軽さに驚く。特に10.5インチはその大きさ故に軽さが際立つ印象だ。

8.4インチの方は、スマートフォンのように縦持ちを想定した位置にホームなどのナビゲーションキーが搭載されている。一方の10.5インチの方は横持ちを想定した位置にナビゲーションキーがある。ホームキーには「GALAXY S5」にも搭載された指紋センサーが搭載されており、ロック解除やPayPalの認証決済が利用できる。
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10.5インチは横持ち

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8.4インチは縦持ち


◯強化されたAV機能
WQXGAの超高精細なディスプレイは電子書籍や写真、動画などのさまざまなコンテンツに応じるよう環境光など総合的に判断して色を調整する「Adaptive ディスプレイ」が搭載されている。Samsungのスマートフォンにはこれまで自分の耳に最適化された音質を提供する「Adapt Sound」が搭載されていたが、これのディスプレイ版といったところだろうか。
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TFT液晶より広い色域をもつ有機ELをしっかりとコントロールして写真を再現している


実際に表示を確認してみると写真や動画は色彩が豊かで、特に有機ELならではの引き締まった黒がコントラストの高さを際立たせていた。日本でも発売された既存モデル「GALAXY Tab 7.7 Plus」の有機ELディスプレイは発色が派手なのは良いが、立体感が乏しくギラギラした印象だった。しかしながら、GALAXY Tab Sに搭載されている新しいディスプレイは「mDNIe」(mobile Digital Natural Image engine)によってしっかりと色とコントラストが制御されているようだ。

また、スピーカーは短辺部分の両サイドに搭載され、ステレオスピーカーとなった。さすがに重低音が出るわけではないが、美しい画面と広がるサウンドで単体で動画コンテンツを堪能できるのは良い。
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両サイドにはスピーカー


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8.4インチも同様にステレオスピーカー搭載。ナビゲーションキー側にイヤフォン端子がある


GALAXY Tab Sは薄さ・軽さの携帯性と、WQXGAディスプレイ・Adaptive ディスプレイ・ステレオスピーカーという極上のアウトプットを兼ね備えた完成度の高いタブレットだ。写真や動画を楽しむなら大きな画面の10.5インチが良く、持ち歩くなら断然軽い8.4インチが良い。

細かい点だがナビゲーションキーがハードウェアキーとして独立しているため、ディスプレイの表示領域が広く使っているとその良さがじわじわ効いてくる。

日本での発売の話があるようだが、実際はどうなのだろうか。期待して正式発表を待ちたいところだ。

記事執筆:mi2_303


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