写真提供:マイナビニュース

写真拡大

ハイホーは、同社のMVNOサービス「hi-ho LTE typeDシリーズ」にて、SIMカードと7型タブレット「ASUS Fonepad 7 LTE」のセットコース「hi-ho LTE typeD ミニマムスタート with Fonepad 7 【LTE】」を7月1日より提供する。

本稿では、hi-ho LTE typeD ミニマムスタート with Fonepad 7 【LTE】を紹介するとともに、同セットコース利用時のランニングコストをキャリアのスマートフォン/タブレットと比較したい。

○搭載機能に利用料…… まずはサービス内容をチェック!

まずはASUS Fonepad 7 LTEとセットで提供されるhi-ho LTE typeDシリーズとASUS Fonepad 7 LTEもついて説明しておこう。

hi-ho LTE typeDシリーズは、いわゆる"格安SIM"と呼ばれるMVNO方式のモバイル通信サービス。NTTドコモのXi(クロッシィ)・FOMA網に対応し、下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの高速通信を利用することができる。同サービスの各契約コースでは、それぞれ高速通信を利用できるデータ通信量がバンドルチャージで標準付与され、たとえば、月額933円(以下、金額は税抜)の「hi-ho LTE typeD ミニマムスタート」コースでは、月間1GBのバンドルチャージを利用可能。なお、バンドルチャージ非適用時の通信速度は最大200kbps。

また、同サービスでは、"090・080・070"番号を使って通話できる音声通話対応SIMを2014年4月14日より提供しているほか、5月12日からは他社からのMNP(携帯電話番号ポータビリティ)転入にも対応。各契約コースの月額料金に、音声通話オプションの月額基本料700円を追加することで音声通話を利用でき、通話料は20円/30秒。MNPにも対応しているため、主要3キャリアのスマートフォンなどから電話番号を引き継いで乗り換えることもできる。

hi-ho LTE typeDシリーズでは、SIMカードのみを提供するコースのほか、端末とSIMカードをセットで提供するコースも用意している。本稿で紹介するセットコースは、ASUS製の7型タブレット、ASUS Fonepad 7 LTEとSIMカードをセットにしたコースとなる。

続いて、ASUS Fonepad 7 LTEの仕様について解説する。ASUS Fonepad 7 LTEは、LTEのデータ通信に加えて音声通話にも対応したSIMフリーのAndroidタブレット。7インチ(1,280×800ドット)のディスプレイを搭載するほか、CPUにはIntel Atom Z2560を搭載。カメラ機能は、背面カメラが500万画素、前面カメラが120万画素。OSはAndroid 4.3を採用する。バッテリー容量は3,950mAh。寸法・重量は196.8×120×10.5mm・約333g。

ここからは、セットコースのhi-ho LTE typeD ミニマムスタート with Fonepad 7 【LTE】の特徴について紹介していく。

同セットコースの特長は、音声通話が可能なタブレットを端末代込みで、低料金の運用が可能ということだ。外出先でも利用できるタブレットを持ちたいが、月々の利用料金は抑えたいという人に最適で、スマートフォンとタブレットを2台持ちすることなく、タブレット1台で音声通話も利用することができる。

続いて提供されるSIMカードだが、音声通話対応SIMのほか、SMS機能対応SIM、データ通信専用SIMの中から好みのものを選択できる。また、これら3つのSIMは、いずれもバンドルチャージは1GB/月となる。

続いて利用料金について解説したい。まず、音声通話対応SIMを選択した場合の利用料金は、端末代と音声通話オプション料込みで月額2,980円。なお、端末代は2年間の割賦支払いとなり、2年経過後の利用料金は月額1,633円となる。同様に、SMS機能対応SIMを選択した場合の利用料金は、2年間が月額2,420円、2年経過後は月額1,073円。データ通信専用SIMを選択した場合の利用料金は、2年間が月額2,280円、2年経過後は月額933円。上記の利用料金に加えて、通話料20円/30秒、国内SMS送信料3円/通などの従量料金が発生する。また、初期費用3,000円も必要となる。

音声通話対応SIMを選択したときの月額料金は2,980円となり、バンドルチャージで月間1GBの高速通信を利用可能。通話料は従量制となるものの、音声通話をあまり利用せず、高速通信も月間1GBで十分という人であれば、キャリアのスマートフォンやタブレットを契約するよりも、利用料金をかなり節約できるはずだ。

○キャリアのスマホ・タブレットとランニングコストを比較

それでは、キャリアのスマートフォンやタブレットと比較して、同セットコースがどのくらい割安なのかを見てみよう。hi-ho LTE typeDシリーズは、ドコモのXi・FOMA網に対応したMVNOサービスであるため、今回はドコモが6月より提供している新料金プラン「カケホーダイ」と月額料金を比べてみた。

まず、個人のユーザーがキャリアのスマートフォン1台を契約したときの料金と比較してみると、カケホーダイのスマートフォン向けの基本プランでは、音声通話が定額となり、月額料金は2,700円。また、データ通信料は、月間2GBの高速通信を利用できる「データSパック」が最安で月額3,500円。これに、ISP使用料「spモード」300円が必要になり、合計月額料金は6,500円となる。

一方、同セットコースでは、前述の通り、セットコースの月額料金2,280円に、音声通話オプション700円を加えて、合計月額料金は2,980円。音声通話は定額ではなく、通話料20円/30秒がかかるほか、高速通信のデータ通信量も月間1GBまでとなるが、合計月額料金はキャリアよりも毎月3,500円以上も安くなり、2分の1以下に抑えることが可能だ。

続いて、キャリアのスマートフォンとタブレットを両方契約する、いわゆる"2台持ち"の料金との比較を行ってみる。カケホーダイでは、個人のユーザーが複数端末でデータ通信量をシェアできるようになっているため、月額3,500円で2GBのデータ通信量をスマートフォンとタブレットで分け合うことが可能。そのため、上記のスマートフォン1台の料金に、タブレット向け基本プランの月額1,700円、ISP使用料300円、シェアオプション料500円を加えて、合計月額料金は9,000円になる。

対して、同セットコースでは、音声通話が可能なタブレットが提供され、それ1台でスマートフォンとしても、タブレットとしても利用できる。月額料金は2,980円であり、キャリアでスマートフォンとタブレットを2台持ちするときと比べて、ランニングコストを3分の1以下に抑えることが可能だ。

キャリアのスマートフォンやタブレットと比べて、同サービスがいかに割安かがお分かりいただけたと思う。2年経過後月額1,633円という、さらに割安な料金で運用することができる。

*  *  *

hi-ho LTE typeDシリーズをはじめとするMVNOサービスは、これまでフィーチャーフォンとは別に、スマートフォンやタブレットを使いたい場合など、2台目のサブ端末用に利用されることが多かった。

しかし、本稿で紹介したASUS Fonepad 7 LTEのセットコースで提供されるのは、音声通話に対応したタASUS Fonepad 7 LTEだ。7インチと少々大型である点に目をつぶれば、ASUS Fonepad 7 LTEをメイン端末にして、データ通信も通話も利用することが可能だ。 料金も割安となっており、家計への負担も外出時の持ち物も大幅に減らせるだろう。本稿を読んで興味をもった人は、hi-hoのWebサイトをチェックしてみると良いだろう。

(Nakano Yayoi)