マスク、かぶってません。だって、マスクじゃなくてブックカバーだから。

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ふと、時間が空いたとしましょう。例えば電車内、例えば就寝直前、例えばカフェでくつろいでいる時。その時、何をします? 私の場合、携帯を取り出してもっぱらLINEやTwitter、Facebookに勤しんでしまいます。
でも、昔はそうじゃなかった。いつも何か一冊は持ち歩いてて、時間が空けば読みふけっていたはず。そういやここ最近、読書量が激減してる気がするな……。

そこで注目したい、このアイテム。これがあれば、より読書が楽しくなるかもしれません。本のある生活を楽しむためのブランド「BIBLIOPHILIC(ビブリオフィリック)」が5月9日に発売したのは、プロレスマスク型のブックカバー『BOOKMASK』。
とにかく見てくださいよ、このデザインを。まさしく、ルチャ! 「空を飛ぶような想像力を駆使して読書を楽しもう」というメッセージか?
「このブックカバーは、マスクマンをイメージしたアイテムを発表し続けるブランド『HAOMING(ハオミン)』さんとコラボしたものです」(BIBLIOPHILIC担当者)
プロレスラーのマスクには、もちろん“魅せる”要素がある。その要素を、ブックカバーに落とし込めないかと考えたのだ。いわば、これは“魅せるブックカバー”。

というわけで、改めてこのブックカバーを眺めてみました。
美しい……。そして、誰かに似てる気がする。これって、ドス・カラスじゃないですかね!?
「そこまで意識していなくて、メキシコのマスクマンの覆面デザインをギュッと凝縮してこのようなデザインになりました」(BIBLIOPHILIC担当者)

何にせよ、ルチャであることに変わりはない。だって、見てくださいよ。メキシコのマスクみたいにギラギラしてるし、思わずかぶりたくなっちゃう!
「実際のマスク制作にも携わるHAOMINGならではのテクニックとノウハウを駆使して制作しました。特に、素材選びと色使いに吟味を重ねています。光の当たり方でさまざまな表情を見せる、ラメ入りの表生地。カーブになじむよう折り曲げのしやすい、絶妙な厚みと硬さがあるエナメル素材の裏表紙。これらでマスクのイメージを可能な限り出しました。また、しおりひもが3本あるんですが、これはマスクのひもを意識しています。本来は1本でいいんですけどね(笑)」(BIBLIOPHILIC担当者)
ちなみに裏地には、すべりの良いポリエステルを採用。本が傷みにくく、そして収めやすい仕様にしてみせている。実用性も抜かりなしだ。

そして、特に注目してほしい箇所はこちら。マスクって、目と口の部分に穴が空いてるじゃないですか。その辺、このブックカバーも同様なんです。
「実はこの写真でマスクをかぶっている右側の人物は、私なんですね(笑)。マスクには空いている部分があるので素顔の一部がチラチラ見えますが、それでも正体が自分とは周囲に伝わりません。この状況って妙に自分を解放でき、道行く人に手を振ったり大胆な行動がとれるんです」(BIBLIOPHILIC担当者)
その効果、ブックカバーに落としこんでも生きてます。
「このブックカバーをかぶせれば、表紙はチラチラ見えるものの、どんな本を読んでいるか周囲に完全には伝わりません。ブックカバーって本を保護するためだけではなく、どんな本を読んでいるかを隠すための意味合いもあると思うんです。でもこれは、あえて一部を見せる。しかも、注目を集める。『ひょっとしたらあの本かな?』と、わかる人にはわかってしまう。本来のブックカバーのベクトルとは逆方向にある、ちょっとした開放感や、目立ちたい気持ちに応えられるよう作りました」(BIBLIOPHILIC担当者)

意外にも深きコンセプトが秘められていた、このブックカバー。世の男子は放っておかないだろうな……と思いきや、女性による購入の方が多いらしい。
「プロレスにひかれてというより、デザインにひかれての購入が多いと思います。90年代のファッションが流行しているので、その辺りも意識はしていました」(BIBLIOPHILIC担当者)
その他、SNS上ではプロレスラー、実況アナ、それどころかSMの女王からのリアクションがあったとのこと。SMというのは、覆面つながりなのかしら……。あと、気象予報士の元井美貴さん(マスクをかぶって天気予報する女性)もTwitter上で反応していた模様。さすが、目が早いですな!

そんな『BOOKMASK』は、同ブランドのウェブサイト、もしくは「BIBLIOPHILIC&bookunion新宿」にて購入できます。カラーはシルバー、ゴールド、ブラックの3色があり、価格は4,500円(税別)。

「『このブックカバーはかぶれるの?』という声も、あるみたいです(笑)」(BIBLIOPHILIC担当者)
もちろん、かぶれません。でもどうせなら、画像のように顔の真ん前に持ってきた状態で読書にふけってみたいですよね。向かいにいる人に「ドス・カラスがいるぞ!?」とか思われたりして。
(寺西ジャジューカ)