力投する野口(都城)

延長10回、上級生チーム高鍋が一歩上回る

 宮崎を代表する伝統校同士の対決となった一戦は、 高鍋:49打数、22安打、7犠打、1三振、13残塁、3失策。 都城:41打数、16安打、3犠打、2三振、14残塁、4失策。 延長10回、3時間の壮絶な打撃戦となった。

 序盤から主導権を握っていた高鍋だったが、7回に逆転を許す。 しかし、土壇場9回に同点に追いつき、延長の末、激闘を制した。 この1戦は、高鍋が打ち勝ったというのも事実だが、都城が必死にしがみついて大健闘したと言ってもいい内容だった。 というのも、ベンチ入り20人全員が新3年生の高鍋に対して、都城は新3年生7名・新2年生13名。マウンドを任せられた野口を含むスタメン7名が新2年生という非常に若いチームで、屈することなく対等に戦った。中でも、野口は、この試合展開では信じられないぐらいだが、最後までマウンドに立ち続けた経験が今後生きてくるだろう。

 終盤に苦しめられてヒヤリとした高鍋であったが、上級生チームの意地をみせて3回戦進出を決めた。29日にベスト8をかけて日南振徳と対決する。

(写真・文=三角 竜之)