元気で長生き 理想的な“逝き方”を助ける若返り睡眠法とは?
世界最高水準の長寿を誇る日本。しかし、その裏ではがんや内臓の疾患などにより、長い闘病の末、寝たきりになりながら亡くなっていく方が多くいます。また、データを見れば要介護認定者の数は2012年で533万人となっており、10年前の218万人から2倍以上の数字。医療費の負担は本人だけでなく家族にも重くのしかかります。
やはり、理想的な死に方は“ぽっくり逝く”こと。つまり、老化にいる代謝や免疫、回復能力の不全が原因で静かに亡くなっていく「老衰死」です。
実はぽっくりと死ぬことができるのは、日本人の4%だけ。しかし、ぽっくり死への需要が高まっていることがうかがえる動きも見られ、“お参りをすれば苦しむことなくぽっくり死ねる”という信仰を集める「ぽっくり寺」が全国各地にあり、参詣者が途切れないといいます。
では、若い世代にとっては、将来長生きしてぽっくり逝くために今のうちにできることはなんでしょうか。そして、これから退職後のセカンドライフを送ろうとしているシニア世代は、家族に迷惑をかけずに余生を過ごすにはどうすればいいのでしょうか。
安眠ドクターの大谷憲さんと、血流カウンセラーの片平健一郎さんが執筆している『100歳まで元気でぽっくり逝ける眠り方』(あさ出版/刊)に、その一つの方法が書かれています。
キーワードは「眠り方」。著者たちは「ぽっくりと逝きたいならいい睡眠をとりなさい」と呼びかけます。では、いい睡眠とは一体なんでしょうか。
それが「あたため睡眠法」です。
人は普通、眠っているときの深部体温(脳や内臓などの温度)が1℃から1.5℃下がります。一方で表面温度は上昇するのですが、これは血液を手足の毛細血管に移動させることにより、体温を下げ、基礎代謝能力を下げて、脳と体を休ませようとしているからです。
「手足が冷えて眠れない」と悩んでいるほとんどの人の原因は、低体温で血流が悪いことです。そして、毛細血管まで充分な血がまわらず、皮膚の表面温度が下がったままだと、「体が覚醒している」と勘違いしてしまい、よく眠ることができないのです。
睡眠の質が悪くなると、仕事や勉強の効率が下がるほか、免疫力の低下、肥満の原因、自律神経のバランスに悪影響を及ぼすといわれています。また、遺伝子レベルでも人間の健康を阻害することになるという研究データもあるそうです。
本書で提唱されている「あたため睡眠法」は、“体をあたためながら寝る”という眠り方です。睡眠時に病気が進行しやすい35.5℃以下になるのを防ぎ、高い免疫力を維持したまま眠ります。
「じゃあ、なんでもいいから、寝るときに体をあったかくして寝ればいいんでしょ?」と思う方もいるでしょう。しかし、そうではありません。著者たちが指摘する「よくある勘違い」をご紹介します。それは、「電気の力で体をあたためる」ことです。
例えば、電気毛布や電気敷布、電気カーペットなどのことで、著者たちは「体に有害とされる電磁波がでている」と主張します。
ただ、電磁波有害説は世界中で議論されています。有害だとして警鐘を鳴らす研究者もいれば、人体に影響はないという研究者もおり、調査自体が非常に難しい分野ということから、研究が難航しているようです。本書では電磁波が有害であることを前提に、電気毛布などの使用をやめるようすすめているほか、体の表面があたたまることで水分が奪われ、血液がドロドロになってしまうおそれもあるというのです。
では、体をあたためながら、質のいい睡眠を確保するにはどうすればいいのでしょうか。
本書にはその具体的な方法や睡眠時のルールなどが書かれており、睡眠に悩みを抱えている読者にとってはまさに「渡りに船」といったところでしょう。
病気がちだと生涯払う医療費は2300万円にものぼるといわれます。日々の睡眠をしっかりと取ることで、その負担を軽くすることができ、なおかつ毎日を生き生きと生活できるようになれば、一石何鳥にもなります。睡眠に困っている人は、一読して損はないはずです。
(新刊JP編集部)
やはり、理想的な死に方は“ぽっくり逝く”こと。つまり、老化にいる代謝や免疫、回復能力の不全が原因で静かに亡くなっていく「老衰死」です。
実はぽっくりと死ぬことができるのは、日本人の4%だけ。しかし、ぽっくり死への需要が高まっていることがうかがえる動きも見られ、“お参りをすれば苦しむことなくぽっくり死ねる”という信仰を集める「ぽっくり寺」が全国各地にあり、参詣者が途切れないといいます。
安眠ドクターの大谷憲さんと、血流カウンセラーの片平健一郎さんが執筆している『100歳まで元気でぽっくり逝ける眠り方』(あさ出版/刊)に、その一つの方法が書かれています。
キーワードは「眠り方」。著者たちは「ぽっくりと逝きたいならいい睡眠をとりなさい」と呼びかけます。では、いい睡眠とは一体なんでしょうか。
それが「あたため睡眠法」です。
人は普通、眠っているときの深部体温(脳や内臓などの温度)が1℃から1.5℃下がります。一方で表面温度は上昇するのですが、これは血液を手足の毛細血管に移動させることにより、体温を下げ、基礎代謝能力を下げて、脳と体を休ませようとしているからです。
「手足が冷えて眠れない」と悩んでいるほとんどの人の原因は、低体温で血流が悪いことです。そして、毛細血管まで充分な血がまわらず、皮膚の表面温度が下がったままだと、「体が覚醒している」と勘違いしてしまい、よく眠ることができないのです。
睡眠の質が悪くなると、仕事や勉強の効率が下がるほか、免疫力の低下、肥満の原因、自律神経のバランスに悪影響を及ぼすといわれています。また、遺伝子レベルでも人間の健康を阻害することになるという研究データもあるそうです。
本書で提唱されている「あたため睡眠法」は、“体をあたためながら寝る”という眠り方です。睡眠時に病気が進行しやすい35.5℃以下になるのを防ぎ、高い免疫力を維持したまま眠ります。
「じゃあ、なんでもいいから、寝るときに体をあったかくして寝ればいいんでしょ?」と思う方もいるでしょう。しかし、そうではありません。著者たちが指摘する「よくある勘違い」をご紹介します。それは、「電気の力で体をあたためる」ことです。
例えば、電気毛布や電気敷布、電気カーペットなどのことで、著者たちは「体に有害とされる電磁波がでている」と主張します。
ただ、電磁波有害説は世界中で議論されています。有害だとして警鐘を鳴らす研究者もいれば、人体に影響はないという研究者もおり、調査自体が非常に難しい分野ということから、研究が難航しているようです。本書では電磁波が有害であることを前提に、電気毛布などの使用をやめるようすすめているほか、体の表面があたたまることで水分が奪われ、血液がドロドロになってしまうおそれもあるというのです。
では、体をあたためながら、質のいい睡眠を確保するにはどうすればいいのでしょうか。
本書にはその具体的な方法や睡眠時のルールなどが書かれており、睡眠に悩みを抱えている読者にとってはまさに「渡りに船」といったところでしょう。
病気がちだと生涯払う医療費は2300万円にものぼるといわれます。日々の睡眠をしっかりと取ることで、その負担を軽くすることができ、なおかつ毎日を生き生きと生活できるようになれば、一石何鳥にもなります。睡眠に困っている人は、一読して損はないはずです。
(新刊JP編集部)