働く女性の“3つの重要な心構え”

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 「結果が出せるように、もっとがんばらなきゃ」と肩肘はって頑張ったり、「女子だからってナメられないようにしないと」と女性らしさを押し殺しながら働いたりする女性もいるはず。
 このようながんばり方は、実は成果にはつながりにくいのだ。

 『がんばった分だけ認められる女子の仕事術』(千葉のり子/著、日本実業出版社/刊)では、働く女性が仕事で成果を挙げるためのがんばった分だけ認められる仕事のコツを紹介する一冊だ。

 いくらがんばっていても、がんばり方がズレていては、空回りをしてしまうだけ。大事なのは“正しいがんばり方”をすることだ。そうすれば、仕事を楽しむことや高い成果をあげること、さらには認められることも同時に叶う。そのために重要な心構えが3つある。

完璧主義者を目指さない→ひとりで、抱え込まず、人を巻き込む
正解思考にとらわれない→仕事には「正解がない」と心得る
オトコ化しない→しなやかさを身につける

 がんばった分だけ認められるようになるには、この3つの心構えに代表される「仕事のルール」を熟知する必要がある。
 「仕事の基本ルール」とは、たとえば、ビジネスでコミュニケーションをとるときに気をつけたいことや、組織内でうまく立ち回るための暗黙の決まり、時間に追われないための仕事のへの向き合い方などだ。このルールに則った正しいがんばり方さえ押さえれば、心身をすり減らして働かなくても成果につながるのだ。

 本書では48の仕事の基本ルールを紹介している。例えば、上司は「クライアント」だと考えること。さまざまな職場で働く人と話す中で、同性同士のチームワークや連帯感には注意を払えるのに、組織の序列や政治力には無頓着な人は多い。理不尽に感じたことを「上の意見なら仕方ない」と割り切って受け入れることができないのだ。しかし、上司という存在を、違う解釈で考えてみるのはどうだろうか。会社から給料をもらっていることを考えれば、仕事を依頼する上司は「クライアント」であると考えると、見方も変わるはず。相手がクライアントなら、個人的な好き嫌いの感情や、尊敬に値する人物かどうかということは関係なくなる。「クライアントの期待に沿うこと」ただ一点に知恵を絞ることができる。上司との間に信頼関係を築くことができれば、仕事も進めやすくなるはず。

 本書の中から自分ができそうなものを選んで一つずつ実践していくだけでも、仕事や社内の人間関係も充実したものになるはずだ。
(新刊JP編集部)