秩父vs大宮商・上尾鷹の台・上尾橘連合チーム
いきなり3塁打を放った荒井(秩父)
秩父、抜け目なく得点し県大会出場!
上尾市民球場で行われた北部地区予選代表決定戦。2試合目は、1回戦に手堅く勝利した秩父と、急造チームながら勝ち上がってきた大宮商・上尾鷹の台・上尾橘連合チームの対戦。
1回裏、秩父先頭打者の荒井がレフトの頭上を越す三塁打を放ち、いきなりチャンスを作る。続くバッターは倒れたものの、3番・長谷川が死球で出塁。盗塁を決め、さらにチャンスを広げ、打席には4番・八木。ショートゴロの間に1点をあげ、先制する。
対する大宮商・上尾鷹の台・上尾橘の連合チームは2回表、4番・宍戸(上尾橘)が死球で出塁。宍戸はさらに盗塁を決め、秩父バッテリーを揺さぶりにかかる。7番・工藤(上尾鷹の台)がレフトへヒットを放ち、二死ながらも一、三塁と同点に追いつく大きなチャンスを得る。続く8番・村山(上尾橘)の当たりはセンターへ。フラリと上がった打球は秩父センター・橋本が上手く処理。同点には至らなかった。
3回裏、この回先頭の秩父1番・荒井が四球で出塁し、その後盗塁を決めて3塁へ。3番・長谷川がライトへのタイムリーを放つ。この当たりをライトが後ろにそらす間に長谷川は塁上を一気に駆け抜けて、そのまま本塁まで還り2点を追加。秩父が試合の流れをつかんだ。
先発・野辺(秩父)
4回裏にも秩父は相手のミスなどに乗じ3点を追加した後、6回裏には、5番・木村が二塁打で出塁。相手パスボールや8番・浅見のレフトへのタイムリー等で3点を追加。7回表の連合チームの攻撃も、ここまで被安打2に抑えている秩父先発・野辺がそのまま投げ切り、7回コールド。9対0で勝利した秩父が9月21日から始まる県大会出場を決めた。
県大会出場に挑んだ大宮商・上尾鷹の台・上尾橘連合チームだったが、3校での連合チームゆえ、どうしても全体の練習量が少なくなり、連携プレーや、チームとしての意識付けは難しいようだった。しかし、個々のプレーは決して見劣りするものばかりではなかった。 先発の村山(上尾橘)は、球数が増え疲れが見えた中盤に、崩れてしまったものの、内角への強気の直球と緩い変化球を使い分けるタイミングを外す投球は、秩父打線を苦しめた。四球で出塁後、積極的な走塁で次の塁を狙い続けた小湊(大宮商)など、野球に対する意識の高さは見受けられた。このままじっくりと技を磨き、力をつけて行ってくれるはずだ。
(文=編集部)