AKB総選挙の裏で8日前夜祭、9日本祭と行われた「GIRLS LINK SPECIAL 2013」。日本各地のご当地アイドルの祭典。北海道から沖縄まで、個性溢れ過ぎなアイドルが集結しました。にしてもすさまじいタイムテーブルの密集度!アイドルってどこからどこまで指すのかわからなくなるくらいの勢い。その中からいくつかご紹介。

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AKB総選挙発表で、大盛り上がりですね。
その裏で行われていた、札幌のアイドルフェスティバル「GIRLS LINK SPECIAL 2013」に行って来ました。

これは、巨大アイドルフェスの「東京アイドルフェスティバル」とちょっと違って、主に地方のご当地アイドルが全国各地から集結したフェスです。
つーても、アイドルってそんなあっちこっちにいるの? と、アイドルのこと全然分かっていない、にわかの自分は思ってました。
いるんですよ。各地にわんさかと。
このタイムテーブルを見るだけで、ちょっと色々びっくり。
分単位のタイムテーブルって、おかしいよ。これってアイドル界隈だと普通なの? ロックフェスでそんなの絶対ありえないよ!

今回見た中でこれは面白かった、というアイドルを紹介します。
完全に僕の好みです。

WELOVE
名古屋の、肉体派アスリート系武闘型アイドル。
まあいいから、これの公式PVを見てくれ。
名古屋WELOVE 『閃光アクション』PV
プロレスですな。
これの3分10秒くらいから連続バク転、3分40秒くらいからプロレス技と、なんだかわからないアクロバット組体操、アイドルというよりそのままアクションチームにいける勢い。
これをガチでステージでやる、トンデモグループです。そりゃー、アイドル知らなくても目が惹きつけられる。
ももクロに憧れて路上でスタートしたそうです。ジャイアントスイング決めつつ歌うのは、なかなかビビリます。
さらなる大技に期待したいですね。

Jewel Kiss
北海道発のアイドルで、非常に正統派です。
が。なぜかアナウンスで「過激で攻撃的な」という言葉が。えっなにそれ、この子達暴れるの?
いいえ暴れません。じゃあ何が過激かって、ファンです。
曲が始まった瞬間、コールや合いの手はもとより、MIX(勝手に語呂のいい言葉をつけて叫ぶようなの)が激しすぎて声が聞こえない、っていうか円を作って叫んでるので、アイドル見てない。
加えて、曲のあるタイミングで一斉に後ろに背を向けて走り出します。
これが、このグループのファンの、非常に有名な熱気の一つ。実は統率がとれています。一緒に走るもよし、遠くから見て楽しむもよし。

MAGIC
高知県の中学生三人組。テクノサウンドの、ダンスアイドルユニット。
この子たちきっとクラブ向きだよ! ダンスのキレもいいし、曲リミックスしてる人もハウス・ハードコアテクノに精通しているようだし。イントロのブレイクビーツも、「DOWN TOWN」リミックスも、すごくよい。衣装が野球スタイルってのもグッと来る。アイドル知らない人が見て、これはいい!って感じるタイプだよ。
あとボーカルの声が実にいい。中学生のハイトーンボイスをそのまま生かしています。
あまりにも高いので、この声はきっと、今この年齢でしか聞けないはず。
公式サイトだけではわからない、張りのある高音ボイスと、キレのあるダンスは生で見て欲しいです。
健康美っていいねー。

琉球QT-BLUE
沖縄の大人数グループ。
もうね……日焼け肌、好き。
褐色の健康的な肌と鍛えた身体で、てきぱき笑顔で踊られたら、おじさんニヤニヤだね!
年齢幅は広く、小学生もいます。はぁー、キリッと踊る褐色の小学生かわいい。
すごいよく動くチアガール、のようなグループ。おへそも健康的。健康的ですってば。
沖縄ベース、アジア圏で主に活動、という土着感が、すごい好み。
あとこの子達、他のアイドルのライブをすごい楽しそうに見ていたのが印象的。Jewel Kissのライブで一緒に走り回りました。
アイドル活動は、この子達の青春なんだろうなー。

青SHUN学園
福岡の爆弾アイドル。こちらもかなり有名なグループ。
ぼくは「オススメだよ!」といろいろな人に言われて、聞いてみたんですが、動画を見てあっけにとられます。
青SHUN学園 - 開放
え、ア……アイドル? なんで男の人歌ってんの?
このグループかなり特殊で、SHUNという男性ボーカリストが、プロデュースをしながら、このアイドルグループでも歌っちゃうという。
もちろん女の子たちも歌うんです。ですが、SHUNを中心にアイドル達やらオカマ達(??)やらがライブのボルテージをあげ、客を煽るわダイブするわしはじめて、会場がみんな肩組んで合唱しはじめます。
メタルライブには「ウォール・オブ・デス」といって、左右に別れて一斉に突撃するモッシュがあるんですが、こちらのライブだとファンははモーゼの割った紅海のごとく左右真っ二つにわかれて、肩くんで身体を前後に振りながら「オーエーオー」と叫びます。何度も。
ウォールオブオーエーオー。アイドル見る暇ない。
これは応援団系アイドルであり、自己啓発系アイドル。
ちなみに今回はありませんでしたが、青SHUN学園には幼等部もあるそうです。み、見たい……。

今はアイドル戦国時代なんて言われ方もしています。
じゃあ、フェスとなって沢山アイドル集まったら、ファン同士とかおっかないことになるんじゃないの、なんてビビっていました。
ところが、実際行ってみると驚くほど雰囲気は和やか。
好きなアイドルだけ見て帰るとかじゃなく、どのアイドルでも盛り上がるという、なんともアットホームなフェスでした。
また、客の中に普通にアイドルの子たちがさらっと混じってる。すぐそばにさっき歌っていたアイドルがいる。
で、他のアイドルを見て、一緒に踊ったり、はしゃいだり、かわいいと言ってニコニコしている。
なるほど。アイドルが好きでアイドルになった子達の、祭典なんだなこれ。

他にも沢山のユニークだったりキュートだったりかっこよかったりするご当地アイドルが登場しました。
今回は僕の趣味でチョイスしましたが、「このアイドルだってすごいぞ!」というのは、いっぱいあるはず。
しっかし個性色々ありますね。
ここは、プログレッシブアイドルとかどうですか? もうあったりして。

(たまごまご)