ダンスなんか恥ずかしくって〈EXILE USA「DANCE EARTH〜BEAT TRIP〜」2〉
劇場版「DANCE EARTH〜BEAT TRIP〜」を企画・プロデュースしたEXILE・USAさんインタビュー・後編です。(前編はこちら)
《ダンスなんて恥ずかしくって踊れねぇよ》
─── アフリカが人類のルーツであり、ひいてはダンスのルーツでもある……という話から「DANCE EARTH〜BEAT TRIP〜」は展開されますが、USAさん自身のダンスのルーツというか、なぜ踊りを始めたのでしょうか?
USA 僕が中学生くらいのときにダンスブームがあって、HIROさんがいたZOOだったり、M.C.ハマーだったりが流行って、それにピンときて踊り出しましたね。それまではホント、「ダンスなんて恥ずかしくって踊れねぇよ」というタイプだったんですけどね。
─── そして、これもある意味ルーツというか、USAさんのご両親も映画に出てきます。
USA もう、恥ずかしいです……ウチの両親がちょっと変わっていて。ディスコで出会って結婚した、ということもあり、家にはいつも音楽がかかっていて、週末になると父ちゃんの友達が集まってくるんです。父ちゃん、その当時英会話をやっていたこともあって、六本木とかに行くといろんな外国人に話しかけてすぐ友達になって、次の週には家の鍋パーティに来る、みたいな(笑)
─── スゴい……。
USA いろんな人種のいる、よくわからない鍋パーティがよく開催され、まあ、自分もそこで一緒に食っていたんですけどね。で、そのうちみんなテンションが上がって踊りだしたりとか。そういう家でしたね。当時の僕はサッカー少年だったので、「こんな音楽かけてバカ騒ぎして、大人って何が楽しんだろう?」って思ってたんですけど、一番大好きになってしまいました(笑)
─── でも、異文化に触れたり外国人と交流するっていうのは、ある意味小さい頃から慣れていたんですね。
USA あぁ、確かにそうですね。居候してる外国人もいましたからね。
─── ちなみに、お父さんと言えば、以前にもCMなどで共演をしたことがありますよね?
USA なんか、メンバーのみんなと顔馴染みなんで、メンバーが面白がってやってるのはありますね。それで、EXILEのTVCMに一緒に出たりとか、自分には内緒でライブに出てきたりとか、そういうサプライズ系で(笑)。でも、それで味をしめちゃったんで、ライブに来るときはメンバーに連絡するんですよ。「今日、行くから」みたいにちょっとアピールして。MAKIDAIなんかやさしいから、MCで「今日はUSAパパ来てまーす」といじってくれて、それでまた味をしめるという(笑)。
《テキーラ畑でテキーラ飲んで、踊りたい》
─── 自分はUSAさんと同世代なんですが、ダンスにはまったく触れずに育ちました。今であれば「ダンス必修化」で身近な存在になってきたと思いますが、まだ世の中での認知も少ない時代にダンスにのめり込み、アメリカにまで行ってしまうUSAさんのモチベーションはどこから来たんでしょうか?
USA 何ででしょうね……行かずにはいられないというか、気になったら即行動みたいな。昔っからそういう側面はあるかもしれないですね。普段は割とノンビリしてる方なんですけど、好きなものに出会った瞬間はものすごいパワーを出すというか。例えば小学校のときにジャッキー・チェンに憧れて「あんな風になりたい!」と思って、次の週にはもう道場に通ってましたね。
─── それは、少林寺拳法?
USA 日本拳法でした。週に2回しか稽古がないんですけども、それじゃ物足りないと、その道場の高校生の先輩の家に毎日行って「教えてくださいっ」ってお願いしたり。
─── 他に何かのめり込んだことってありますか?
USA しばらく……ないですね。踊りに出会ってからはずーっと踊りだけですね。
─── えーと、テキーラは? 確かテキーラ・ソムリエの資格をお持ちかと……。
USA あ! テキーラあった(笑) テキーラは、最高なんですよねぇ。そもそもこれも「踊り」からなんですけどね。テキーラって、一番踊れるお酒なんです。いろんなお酒を飲んで踊ったんですけども、テキーラの場合だけ、酔っぱらってもピタッ! と。ターンしたりしても止まれるんですよ。
─── そうなんですか? 全く逆のイメージがありました。
USA この溢れるエナジー、元気は何なんだ? と、どんどんハマってテキーラを調べていったんです。罰ゲームで飲むようなテキーラしか知らなかったんですけど、美味しいテキーラもたっくさんあって、それは全てメキシコのテキーラ村で作られているんです。「シャンパンのシャンパーニュ地方」と同じように。で、そのテキーラの原料がものすごい植物なんですよ。「アガベ」っていう植物なんですけど、メキシコの特定の地域で穫れたものしか原料として認められないんです。
─── そんな貴重なんですか?
USA それを見にいった時の旅がもう衝撃的で。自分の背丈よりも高く育って、刺さったら死んじゃうんじゃないかってくらい尖っていて。その植物を見た時に、「あぁ、なるほどな」と。「テキーラの元気はこの植物からなんだ」と納得できるくらいエナジーが溢れているんです。
─── テキ−ラの旅については書籍『地球で踊ろう!DANCE EARTH〜Change the World』にも詳しく記されていましたが、ただテキーラの原料を見るためだけにメキシコへ?
USA 「テキーラ畑でテキーラ飲んで、踊りたい」っていうのが夢でしたからね(笑)。
《踊りで世界を変えていきたい》
─── 映画の中で「挑戦することをし続けたい」という話がありましたが、これからUSAさんが挑戦していきたいことは何でしょうか?
USA たくさんあるんですけども、世界を回ってみて、自分の国をもう一度見つめ直すことができたんですね。そこで「日本ほど、踊りや祭りが多い国はない。世界一なんだ」っていう気づきがあり。
─── 世界一? あぁ、盆踊りとか。
USA なぜなのかなって考えたら、日本では神話の時代から、八百万の神、全てのものに神が宿っているという素晴らしい教えがあるじゃないですか。宗教を掲げなくても自然を大切にしたりとか、そういう気持ちがみんなの心の中に宿っている。だから僕は、日本中を踊って体感したものを、今度は世界に持っていきたいな、という思いも生まれて……今年から日本も旅します。それがこれからの挑戦ですね。
─── 実際、去年は福島にも行かれましたよね?
USA そうですね。福島の子を自分のやっている「DANCE EARTH VILLAGE」というプロジェクトに呼んだり、向こうでイベントをしたりとか。
─── 今回の作品は「2010年の旅」をまとめたものです。映画の中で「生きること」や「目の前のことにどうチャレンジするか」という点が大きく扱われていますが、それっていうのは、震災の前と後で受け取り方が違ってくる部分があるかと思います。今、映画を改めて振り返ってみて、その辺はいかがですか?
USA うーーーーーん……実際、3・11の地震が起きたとき、踊りを始めてから初めて「踊ってる場合じゃない」って思いました。実際、踊れない時期がずっと続いて、踊りじゃ何もできないと感じる時間がすごく長く感じて。そこで、「一人の男としてできることをまずやってみよう」と思って、被災地に行ってガレキを片付けたり、みんなと力を合わせたことによって、単純に目の前の人が喜んでくれたことが自分にとっての光になったんですね。だからこそ、今度は自分の踊りでこの人たちを笑顔にしたいなって思えたことは、自分にとっても希望になりましたね。
─── 喜んでもらえる、という喜び。
USA 特に福島は、外で遊びづらい環境になってしまったんで、子ども達も運動不足やストレスに悩まされている、という話を聞いていたんです。でも、踊りだったら1メートル四方あれば踊れるし、ちょっとしたストレス解消や運動不足解消に役立てばいいなっていう。単純に、僕も一緒に踊って楽しかったし。
─── それもこれから続けていこうと?
USA もちろん。でも一方で、僕はまだ止まってはいられない、という思いも改めて強くなったので、また世界にも飛び出して行きます。それは本(『地球で踊ろう』)の中でも紹介しているんですけど、「幸せとは何なんだろう?」と見つめ直す旅でブータンに行ったリだとか。テーマは「CHANGE THE WORLD」、踊りで世界を変えていきたいっていう思いが詰まった旅が、これからも続いていきます。
《「EXILE」という言葉の意味をもっと良くしたい》
─── 最後にもうひとつだけ。「DANCE EARTH〜BEAT TRIP〜」では冒頭に、「宇佐美吉啓」と、大きく本名が描かれていましたが、最初に「USA」ではなく、本名を出した意味とは?
USA なんかやっぱり、僕が「EXILE」として、日本で多くの人に見てもらえるようになった段階だからこそ……なんだろうな……その看板っていうのは、旅に出た瞬間に一切なくなるんです。「EXILE」どころか、僕がナニ人かもわからない、一人の旅人の話なんだよこれは、というのを表したかったんですね。
─── 「USA」と「宇佐美吉啓」。自分の中でどう切り替えているんでしょうか?
USA うーん、違い……は、実はそんなにないんですけどね。でも、EXILEだからできることと、一人の男としてできることっていうのはやっぱり違うんで。EXILEとしてはこういう動きはできないかもしれないけども、一人の男として、一人の人間としてはできるだろう、とか。そういうスイッチの入れ方は違うかもしれないですね。
─── 「EXILE」とは“放浪者”という意味ですが、それと、USAさんの「世界をダンスで巡る旅」がリンクしているなと思ったんですが。
USA そうですね。それもまた、運命というか。「EXILE」という単語って、海外の人からするとあんまりいい印象ではないんですね。だけど、僕はこの「EXILE」という言葉の意味をもっと良くしたいなって思っていて。放浪者だからこそ、「何にもとらわれず、自由に表現していく者」という……そういう表現者でありたいなっていう気持ちですね。
「DANCE EARTH〜BEAT TRIP〜」
5月18日(土)よりTOHOシネマズ系ほか劇場にて公開(1週間限定上映)
出演・総合プロデュース:EXILE USA/監督:佐藤徹也/語り:ロバート・ハリス/上映時間:95分/音楽監修:DJ KIRA
製作:LDH、LDH DE/制作:monos、オフィスクレッシェンド/宣伝・配給:ニッポン放送、ELECTRO89 (C)2013LDH INC. ALL RIGHTS RESERVED.
(オグマナオト)
《ダンスなんて恥ずかしくって踊れねぇよ》
─── アフリカが人類のルーツであり、ひいてはダンスのルーツでもある……という話から「DANCE EARTH〜BEAT TRIP〜」は展開されますが、USAさん自身のダンスのルーツというか、なぜ踊りを始めたのでしょうか?
USA 僕が中学生くらいのときにダンスブームがあって、HIROさんがいたZOOだったり、M.C.ハマーだったりが流行って、それにピンときて踊り出しましたね。それまではホント、「ダンスなんて恥ずかしくって踊れねぇよ」というタイプだったんですけどね。
─── そして、これもある意味ルーツというか、USAさんのご両親も映画に出てきます。
USA もう、恥ずかしいです……ウチの両親がちょっと変わっていて。ディスコで出会って結婚した、ということもあり、家にはいつも音楽がかかっていて、週末になると父ちゃんの友達が集まってくるんです。父ちゃん、その当時英会話をやっていたこともあって、六本木とかに行くといろんな外国人に話しかけてすぐ友達になって、次の週には家の鍋パーティに来る、みたいな(笑)
─── スゴい……。
USA いろんな人種のいる、よくわからない鍋パーティがよく開催され、まあ、自分もそこで一緒に食っていたんですけどね。で、そのうちみんなテンションが上がって踊りだしたりとか。そういう家でしたね。当時の僕はサッカー少年だったので、「こんな音楽かけてバカ騒ぎして、大人って何が楽しんだろう?」って思ってたんですけど、一番大好きになってしまいました(笑)
─── でも、異文化に触れたり外国人と交流するっていうのは、ある意味小さい頃から慣れていたんですね。
USA あぁ、確かにそうですね。居候してる外国人もいましたからね。
─── ちなみに、お父さんと言えば、以前にもCMなどで共演をしたことがありますよね?
USA なんか、メンバーのみんなと顔馴染みなんで、メンバーが面白がってやってるのはありますね。それで、EXILEのTVCMに一緒に出たりとか、自分には内緒でライブに出てきたりとか、そういうサプライズ系で(笑)。でも、それで味をしめちゃったんで、ライブに来るときはメンバーに連絡するんですよ。「今日、行くから」みたいにちょっとアピールして。MAKIDAIなんかやさしいから、MCで「今日はUSAパパ来てまーす」といじってくれて、それでまた味をしめるという(笑)。
《テキーラ畑でテキーラ飲んで、踊りたい》
─── 自分はUSAさんと同世代なんですが、ダンスにはまったく触れずに育ちました。今であれば「ダンス必修化」で身近な存在になってきたと思いますが、まだ世の中での認知も少ない時代にダンスにのめり込み、アメリカにまで行ってしまうUSAさんのモチベーションはどこから来たんでしょうか?
USA 何ででしょうね……行かずにはいられないというか、気になったら即行動みたいな。昔っからそういう側面はあるかもしれないですね。普段は割とノンビリしてる方なんですけど、好きなものに出会った瞬間はものすごいパワーを出すというか。例えば小学校のときにジャッキー・チェンに憧れて「あんな風になりたい!」と思って、次の週にはもう道場に通ってましたね。
─── それは、少林寺拳法?
USA 日本拳法でした。週に2回しか稽古がないんですけども、それじゃ物足りないと、その道場の高校生の先輩の家に毎日行って「教えてくださいっ」ってお願いしたり。
─── 他に何かのめり込んだことってありますか?
USA しばらく……ないですね。踊りに出会ってからはずーっと踊りだけですね。
─── えーと、テキーラは? 確かテキーラ・ソムリエの資格をお持ちかと……。
USA あ! テキーラあった(笑) テキーラは、最高なんですよねぇ。そもそもこれも「踊り」からなんですけどね。テキーラって、一番踊れるお酒なんです。いろんなお酒を飲んで踊ったんですけども、テキーラの場合だけ、酔っぱらってもピタッ! と。ターンしたりしても止まれるんですよ。
─── そうなんですか? 全く逆のイメージがありました。
USA この溢れるエナジー、元気は何なんだ? と、どんどんハマってテキーラを調べていったんです。罰ゲームで飲むようなテキーラしか知らなかったんですけど、美味しいテキーラもたっくさんあって、それは全てメキシコのテキーラ村で作られているんです。「シャンパンのシャンパーニュ地方」と同じように。で、そのテキーラの原料がものすごい植物なんですよ。「アガベ」っていう植物なんですけど、メキシコの特定の地域で穫れたものしか原料として認められないんです。
─── そんな貴重なんですか?
USA それを見にいった時の旅がもう衝撃的で。自分の背丈よりも高く育って、刺さったら死んじゃうんじゃないかってくらい尖っていて。その植物を見た時に、「あぁ、なるほどな」と。「テキーラの元気はこの植物からなんだ」と納得できるくらいエナジーが溢れているんです。
─── テキ−ラの旅については書籍『地球で踊ろう!DANCE EARTH〜Change the World』にも詳しく記されていましたが、ただテキーラの原料を見るためだけにメキシコへ?
USA 「テキーラ畑でテキーラ飲んで、踊りたい」っていうのが夢でしたからね(笑)。
《踊りで世界を変えていきたい》
─── 映画の中で「挑戦することをし続けたい」という話がありましたが、これからUSAさんが挑戦していきたいことは何でしょうか?
USA たくさんあるんですけども、世界を回ってみて、自分の国をもう一度見つめ直すことができたんですね。そこで「日本ほど、踊りや祭りが多い国はない。世界一なんだ」っていう気づきがあり。
─── 世界一? あぁ、盆踊りとか。
USA なぜなのかなって考えたら、日本では神話の時代から、八百万の神、全てのものに神が宿っているという素晴らしい教えがあるじゃないですか。宗教を掲げなくても自然を大切にしたりとか、そういう気持ちがみんなの心の中に宿っている。だから僕は、日本中を踊って体感したものを、今度は世界に持っていきたいな、という思いも生まれて……今年から日本も旅します。それがこれからの挑戦ですね。
─── 実際、去年は福島にも行かれましたよね?
USA そうですね。福島の子を自分のやっている「DANCE EARTH VILLAGE」というプロジェクトに呼んだり、向こうでイベントをしたりとか。
─── 今回の作品は「2010年の旅」をまとめたものです。映画の中で「生きること」や「目の前のことにどうチャレンジするか」という点が大きく扱われていますが、それっていうのは、震災の前と後で受け取り方が違ってくる部分があるかと思います。今、映画を改めて振り返ってみて、その辺はいかがですか?
USA うーーーーーん……実際、3・11の地震が起きたとき、踊りを始めてから初めて「踊ってる場合じゃない」って思いました。実際、踊れない時期がずっと続いて、踊りじゃ何もできないと感じる時間がすごく長く感じて。そこで、「一人の男としてできることをまずやってみよう」と思って、被災地に行ってガレキを片付けたり、みんなと力を合わせたことによって、単純に目の前の人が喜んでくれたことが自分にとっての光になったんですね。だからこそ、今度は自分の踊りでこの人たちを笑顔にしたいなって思えたことは、自分にとっても希望になりましたね。
─── 喜んでもらえる、という喜び。
USA 特に福島は、外で遊びづらい環境になってしまったんで、子ども達も運動不足やストレスに悩まされている、という話を聞いていたんです。でも、踊りだったら1メートル四方あれば踊れるし、ちょっとしたストレス解消や運動不足解消に役立てばいいなっていう。単純に、僕も一緒に踊って楽しかったし。
─── それもこれから続けていこうと?
USA もちろん。でも一方で、僕はまだ止まってはいられない、という思いも改めて強くなったので、また世界にも飛び出して行きます。それは本(『地球で踊ろう』)の中でも紹介しているんですけど、「幸せとは何なんだろう?」と見つめ直す旅でブータンに行ったリだとか。テーマは「CHANGE THE WORLD」、踊りで世界を変えていきたいっていう思いが詰まった旅が、これからも続いていきます。
《「EXILE」という言葉の意味をもっと良くしたい》
─── 最後にもうひとつだけ。「DANCE EARTH〜BEAT TRIP〜」では冒頭に、「宇佐美吉啓」と、大きく本名が描かれていましたが、最初に「USA」ではなく、本名を出した意味とは?
USA なんかやっぱり、僕が「EXILE」として、日本で多くの人に見てもらえるようになった段階だからこそ……なんだろうな……その看板っていうのは、旅に出た瞬間に一切なくなるんです。「EXILE」どころか、僕がナニ人かもわからない、一人の旅人の話なんだよこれは、というのを表したかったんですね。
─── 「USA」と「宇佐美吉啓」。自分の中でどう切り替えているんでしょうか?
USA うーん、違い……は、実はそんなにないんですけどね。でも、EXILEだからできることと、一人の男としてできることっていうのはやっぱり違うんで。EXILEとしてはこういう動きはできないかもしれないけども、一人の男として、一人の人間としてはできるだろう、とか。そういうスイッチの入れ方は違うかもしれないですね。
─── 「EXILE」とは“放浪者”という意味ですが、それと、USAさんの「世界をダンスで巡る旅」がリンクしているなと思ったんですが。
USA そうですね。それもまた、運命というか。「EXILE」という単語って、海外の人からするとあんまりいい印象ではないんですね。だけど、僕はこの「EXILE」という言葉の意味をもっと良くしたいなって思っていて。放浪者だからこそ、「何にもとらわれず、自由に表現していく者」という……そういう表現者でありたいなっていう気持ちですね。
「DANCE EARTH〜BEAT TRIP〜」
5月18日(土)よりTOHOシネマズ系ほか劇場にて公開(1週間限定上映)
出演・総合プロデュース:EXILE USA/監督:佐藤徹也/語り:ロバート・ハリス/上映時間:95分/音楽監修:DJ KIRA
製作:LDH、LDH DE/制作:monos、オフィスクレッシェンド/宣伝・配給:ニッポン放送、ELECTRO89 (C)2013LDH INC. ALL RIGHTS RESERVED.
(オグマナオト)