大河ドラマ『八重の桜』に一喜一憂させられる会津若松市の行く末
NHKの大河ドラマは、毎年舞台となる地方が話題になる。今年の大河ドラマ「八重の桜」では、綾瀬はるかが演じる新島八重の出身地、福島県の会津若松地方が注目を集めている。地元や自治体でも、観光客の呼び込みに力を入れているが、思わぬ事態となったのが、4月20・21日に開催された「鶴ヶ城さくら祭り」だ。
毎年春に行われる同祭りには、多くの観光客が訪れる。今回は大河ドラマの影響も加わって、さらに増えることが見込まれたため、「祭りの華」ともいえるみこしの練り歩きを一部中止した。
市の発表によると、3月の鶴ヶ城天守閣の入場者数は、例年の2倍以上にあたる5万人を超えたという。3月9・10日に開催した「プロジェクションマッピングはるか」には、予想を超えて1万人以上が来場し、急きょ入場規制を実施した。そうした兆候を見れば、「さくら祭り」のみこし中止は賢明な判断だったかもしれない。
関係者の尽力もあって「鶴ヶ城さくら祭り」は、無事終了した。しかし今度は肝心のドラマの視聴率が振るわなくなってきている。
今年1年、会津若松の人達は、大河ドラマに振り回される毎日が続きそうだ。
【関連情報】
NHK大河ドラマ「八重の桜」公式サイト
http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/