おでこにキスとか古っ!!「キスマイBUSAIKU!?」に学ぶ恋愛テクニック
ジャニーズ史上初の“ブサイク”グループ!? ファンのぼやきを逆手にとった番組がひどい!
ブサイク呼ばわりされた上に、「超絶キモイ」「うぜぇ」などとブーイングの嵐。そんな踏んだりけったりのアイドルがいる。
「キスマイ ぶさいく」と検索すると25万件(2012年当時/番組調べ)がヒットしてしまうKisーMyーFt2(キスマイフットツー)、通称キスマイは7人で構成されるジャニーズ事務所のアイドル。メンバー全員が10年前後の下積みを経ている実力派で、ローラースケートを使ったパフォーマンスが魅力。しかしネット上では“ジャニーズ史上初のブサイクグループ”と陰口を叩かれているんです。
最近はドラマにCMと活躍の場は広がっているし、3月に発売のCDシングル、アルバム、DVDは3タイトル同時首位を獲得。これは史上3組目で7年ぶりの快挙と、爆発的な人気を誇る彼らに対して、ブサイクとは言い過ぎじゃないかと思うのです。
しかしそんな現実を突きつけられたメンバーは「ジャニーズとブサイクはマズイ」「見返したい」と一念発起、ファンの書き込みを逆手にとってスタートしたのが「キスマイBUSAIKU!?」(フジテレビ系列)という番組。過去5回の放送は、不定期かつ深夜帯であるにも関わらず5%の視聴率を叩き出すも、番組が放送されるにつれて“ブサイク”の検索結果は増えるばかり……。この4月からはレギュラー化が決定し、カッコよくなるための挑戦は続きます。
メンバーは毎回出されるお題に挑むのですが、『カッコいい看病でのキスの仕方』、『カッコいいオフィスでのキスの仕方』と生々しい場面がメイン。自分が考えた「カッコいい瞬間」を、台詞など演出の全てを自己プロデュースした“超本気”の映像を作成し、これをファン以外の20〜30代女性モニター100人によってランク付けされます。この番組、恋愛下手な男性にこそオススメしたいんです!
「優しさ神レベル!」ランキング1位の手の内を拝見
4月21放送のお題は『「ドライブデート帰りのキス」の仕方』でした。ドライブデートを終えて彼女の家まで送り、帰り際にキスをするもの。このお題で1位を獲得したのは藤ヶ谷太輔。過去の放送で最も多く1位を獲得している通称“キング”。
夜景を見に行った帰りの車内という設定でスタート。「すごい良い所あるって聞いててマイコと一緒に初めて見れてよかったな」と語りかける藤ヶ谷。
「初めてって特別!!!」(21歳カフェ店員)と、お互いに初めて行く場所はモニターから高評価を得ていました。
次のデートで行きたい場所の話をしながら、さりげなく手を握る。声のトーンを落として「マジな話になっちゃうけど、これからもずっと一緒にいたいなって本当に思った」と照れ笑いしながらもストレートな物言い。目をみつめてしばしの沈黙。助手席に座る彼女の頭をそっとおさえて何も言わずにキス。
「何も言わないキス◎」(27歳事務)
「強引なキスPOINT UP☆」(31歳会社員)
「失神しちゃうよーーー(ハート)」(25歳看護士)
台詞に限らず仕草や表情、声のトーン、雰囲気など細かいチェックをパスして勝ち取った1位。メンバーもVTRを見て「沈黙がいいんだね」と分析。モニターも「ヤバい窒息しそう!!」(24歳会社員)と、沈黙の効果はかなりのもの。次のデートの話も安心感があるし、照れながらも「これからも一緒にいたい」なんてストレートに言われたら素直に嬉しい! 「好きだから一緒にいるんだから」とあえて言葉に出さない男性も多いでしょうが、こういうさりげないことの積み重ねが心を揺さぶるのです!! さすがはキング!
■「ブサイク!」「ウソでしょ!?」と大ブーイング……最下位は何がダメ?
一方、最下位になってしまったのは宮田俊哉。デートで撮った写真をみながら会話するも、「こんな夜に来ちゃってね、お父さん出てきたら俺怒られちゃうかも」とお父さんの話題に。モニターからは「デート中にお父さんの話はしたくない」(24歳会社員)と不評のコメント。その後も家族の話題へ発展するなど、現実に引き戻される会話が続きます。ところが急にため息をついて「寂しくなっちゃった」と一変。帰ろうとする彼女をひきとめ「お別れのチューしてない」とキス。さらに「可愛いな」とおでこにキス。最後は「本気のチューしちゃうぞ」とキス三連発!
「おでこにキスとか古っ!!」(35歳会社員)
「早く帰りたいよー」(20歳大学生)
「お父さん助けてーーーーー」(24歳OL)
アイドルなのに「早く帰りたい」って言われてる……。帰り際はデートの余韻に浸りたいのですよ、乙女は。ドラマや漫画で見たような演出をしてもダメ。独りよがりもダメ。たとえイケメンでもダメなものはダメ!なんです。モニターの辛辣でも的確なコメントからは、何が良くて何が悪いかが目に見えてわかるんです。口説き文句やキスの仕方とか、他人の恋愛スタイルを見る機会はめったにないので、恋愛のテクニック本を読み漁るより実用的かも。
藤ヶ谷いわく「大人の恋愛ドラマが決まるかどうかの時に、ここでブサイクとったらぜってー決まんねぇって」と今後の仕事を左右しかねないだけに、渾身の映像は見ている側も力が入ります。「普段からこんな感じなんだ〜」と性癖の一部を見たような感じがして気恥ずかしさも少々ありますが、ランキングの上位には「ぐぉーーー」っと握りこぶし片手に悶絶したり、ブサイク評価には腹を抱えて笑ったりと、毎回放送が終わる頃には手に汗、額に汗と軽い疲労感に襲われるほど見応えは十分にあります。
放送は毎週日曜24時25分から(関東ローカル)。次週は『カッコいい「映画鑑賞中のキス」の仕方』です。女ゴコロが分からずに手をこまねいている方はぜひ!
(渡邊宏美)
ブサイク呼ばわりされた上に、「超絶キモイ」「うぜぇ」などとブーイングの嵐。そんな踏んだりけったりのアイドルがいる。
「キスマイ ぶさいく」と検索すると25万件(2012年当時/番組調べ)がヒットしてしまうKisーMyーFt2(キスマイフットツー)、通称キスマイは7人で構成されるジャニーズ事務所のアイドル。メンバー全員が10年前後の下積みを経ている実力派で、ローラースケートを使ったパフォーマンスが魅力。しかしネット上では“ジャニーズ史上初のブサイクグループ”と陰口を叩かれているんです。
最近はドラマにCMと活躍の場は広がっているし、3月に発売のCDシングル、アルバム、DVDは3タイトル同時首位を獲得。これは史上3組目で7年ぶりの快挙と、爆発的な人気を誇る彼らに対して、ブサイクとは言い過ぎじゃないかと思うのです。
しかしそんな現実を突きつけられたメンバーは「ジャニーズとブサイクはマズイ」「見返したい」と一念発起、ファンの書き込みを逆手にとってスタートしたのが「キスマイBUSAIKU!?」(フジテレビ系列)という番組。過去5回の放送は、不定期かつ深夜帯であるにも関わらず5%の視聴率を叩き出すも、番組が放送されるにつれて“ブサイク”の検索結果は増えるばかり……。この4月からはレギュラー化が決定し、カッコよくなるための挑戦は続きます。
メンバーは毎回出されるお題に挑むのですが、『カッコいい看病でのキスの仕方』、『カッコいいオフィスでのキスの仕方』と生々しい場面がメイン。自分が考えた「カッコいい瞬間」を、台詞など演出の全てを自己プロデュースした“超本気”の映像を作成し、これをファン以外の20〜30代女性モニター100人によってランク付けされます。この番組、恋愛下手な男性にこそオススメしたいんです!
4月21放送のお題は『「ドライブデート帰りのキス」の仕方』でした。ドライブデートを終えて彼女の家まで送り、帰り際にキスをするもの。このお題で1位を獲得したのは藤ヶ谷太輔。過去の放送で最も多く1位を獲得している通称“キング”。
夜景を見に行った帰りの車内という設定でスタート。「すごい良い所あるって聞いててマイコと一緒に初めて見れてよかったな」と語りかける藤ヶ谷。
「初めてって特別!!!」(21歳カフェ店員)と、お互いに初めて行く場所はモニターから高評価を得ていました。
次のデートで行きたい場所の話をしながら、さりげなく手を握る。声のトーンを落として「マジな話になっちゃうけど、これからもずっと一緒にいたいなって本当に思った」と照れ笑いしながらもストレートな物言い。目をみつめてしばしの沈黙。助手席に座る彼女の頭をそっとおさえて何も言わずにキス。
「何も言わないキス◎」(27歳事務)
「強引なキスPOINT UP☆」(31歳会社員)
「失神しちゃうよーーー(ハート)」(25歳看護士)
台詞に限らず仕草や表情、声のトーン、雰囲気など細かいチェックをパスして勝ち取った1位。メンバーもVTRを見て「沈黙がいいんだね」と分析。モニターも「ヤバい窒息しそう!!」(24歳会社員)と、沈黙の効果はかなりのもの。次のデートの話も安心感があるし、照れながらも「これからも一緒にいたい」なんてストレートに言われたら素直に嬉しい! 「好きだから一緒にいるんだから」とあえて言葉に出さない男性も多いでしょうが、こういうさりげないことの積み重ねが心を揺さぶるのです!! さすがはキング!
■「ブサイク!」「ウソでしょ!?」と大ブーイング……最下位は何がダメ?
一方、最下位になってしまったのは宮田俊哉。デートで撮った写真をみながら会話するも、「こんな夜に来ちゃってね、お父さん出てきたら俺怒られちゃうかも」とお父さんの話題に。モニターからは「デート中にお父さんの話はしたくない」(24歳会社員)と不評のコメント。その後も家族の話題へ発展するなど、現実に引き戻される会話が続きます。ところが急にため息をついて「寂しくなっちゃった」と一変。帰ろうとする彼女をひきとめ「お別れのチューしてない」とキス。さらに「可愛いな」とおでこにキス。最後は「本気のチューしちゃうぞ」とキス三連発!
「おでこにキスとか古っ!!」(35歳会社員)
「早く帰りたいよー」(20歳大学生)
「お父さん助けてーーーーー」(24歳OL)
アイドルなのに「早く帰りたい」って言われてる……。帰り際はデートの余韻に浸りたいのですよ、乙女は。ドラマや漫画で見たような演出をしてもダメ。独りよがりもダメ。たとえイケメンでもダメなものはダメ!なんです。モニターの辛辣でも的確なコメントからは、何が良くて何が悪いかが目に見えてわかるんです。口説き文句やキスの仕方とか、他人の恋愛スタイルを見る機会はめったにないので、恋愛のテクニック本を読み漁るより実用的かも。
藤ヶ谷いわく「大人の恋愛ドラマが決まるかどうかの時に、ここでブサイクとったらぜってー決まんねぇって」と今後の仕事を左右しかねないだけに、渾身の映像は見ている側も力が入ります。「普段からこんな感じなんだ〜」と性癖の一部を見たような感じがして気恥ずかしさも少々ありますが、ランキングの上位には「ぐぉーーー」っと握りこぶし片手に悶絶したり、ブサイク評価には腹を抱えて笑ったりと、毎回放送が終わる頃には手に汗、額に汗と軽い疲労感に襲われるほど見応えは十分にあります。
放送は毎週日曜24時25分から(関東ローカル)。次週は『カッコいい「映画鑑賞中のキス」の仕方』です。女ゴコロが分からずに手をこまねいている方はぜひ!
(渡邊宏美)