ビッグデータ、大量データが戦略を決める、と言われているがユーザは過剰な期待を抱くべきではない。明確な目的がなければ、膨大なデータに振り回されることにもなりかねない。



いまIT関連で注目されている用語に「ビッグデータ」がある。企業はビジネスにおいてデータや情報を活用するために様々なITを利用しているが、ITにおける「ビッグデータ」とは巨大なデータ、ということでありよく引き合いにだされるのはFacebookなどのソーシャル・ネットワークである。

ビッグデータの特徴はそのボリュームだけでなく扱うデータの種類が多いことだ。数字や文字だけでなく、文章、音声、動画などの非構造化データも含まれ、この取り扱うデータの多さが、従来のデータとビックデータを区別するものかもしれない。そしてすでにビッグデータを活用しているのが、Google やAmazon、FacebookなどのWebサービス事業者で、顧客の属性を捉えて、広告やリコメンデーションなどを打ち出している。

しかしいくら大量のデータがあってもそれだけでは価値はない。企業に必要なのは、そのデータをもとによりよい意思決定をし、企業競争力を強めるのに役に立つ「情報」である。データと情報は同じではないことを心に留めておく必要があるだろう。

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