調達・購買・資材部門の担当者に求められる最も重要な判断は調達決定です。
調達決定とはサプライヤ、価格などの契約先、契約条件の決定です。
このプロセスは「ソーシング決定」とか単に「ソーシング」ともいいます。


調達・購買・資材部門の担当者に求められる最も重要な判断は調達決定です。
調達決定とはサプライヤ、価格などの契約先、契約条件の決定です。
このプロセスは「ソーシング決定」とか単に「ソーシング」ともいいます。

教科書的に言いますと調達決定は、文書化されたRFQ(見積依頼)を複数のサプライヤに提示し、複数のサプライヤから提案や価格条件を入手、コストだけでなくQCDDM(Quality、Cost、Delivery、Development、Management)などの多面的な評価を実施しましょう。またその評価で重要なのは何を重視するかであり、ウエイト付けが重要ですと。。そこで得点付けするとA社が一番ですよ。それではA社に発注しましょう。これが基本になります。

私が担当する調達・購買業務基礎のセミナーにおいてもこのような流れを説明した上でサプライヤ選定のケーススタディを行います。しかし、多面的な評価も重要ですが、それ以上に重要なのは選定理由なのです。

選定理由において重要なのはその理由が論理的であるかどうか、また説得力があるかどうかです。

私が大学を卒業して一番最初にやった仕事は原価計算でした。ある製品の原価がいくらなのか見積、積算することです。この当時に上司から徹底的に教えられたのは、論理的に説明しろ、ということでした。見積や積算をやられたことがある方は理解できると思いますが、モノの原価がいくらかなんて誰もわかりません。いくらが正解なのかはっきりした答えもありません。答えがないのにも関わらず、「徹底的につきつめろ」、「もし分からないことがあればそれをそのままにしておくな」と言われて現場の人間からは「何でですか?の野町」と呼ばれていました。
続きはこちら