鹿島が柴崎の2ゴールで連覇達成…延長の末に清水下す/ナビスコ杯決勝

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 2012Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝戦が3日に行われ、清水と鹿島が対戦した。

 開始から拮抗した展開となった試合は、14分に清水が右サイドからチャンスを作る。吉田豊の上げたクロスが鹿島にクリアされたところをペナルティリア内で高木俊幸が右足ボレーで狙うが、鹿島のGK曽ヶ端準に弾かれて得点はならなかった。

 先制点のチャンスを逃した清水が徐々に押し込む中、鹿島も粘りの守備でシュートを許さずに前半はスコアレスで折り返す。

 鹿島は、後半開始とともに興梠慎三に代えてドゥトラを投入すると、56分にチャンスをつかむ。交代出場したドゥトラが清水のディフェンスラインを抜け出して、シュートを放ったが、清水のGK林彰洋の好セーブに阻まれた。

 一進一退の攻防が続いたが、カウンターから抜け出した柴崎岳がペナルティリア内で倒され、PKを獲得。先制点の絶好機を柴崎自身が沈めて、73分に先手を奪った。しかし、直後に清水もCKの混戦からPKを奪取。大前元紀が冷静に決め、77分に試合を振り出しに戻した。

 同点となった試合は、90分を終えても勝ち越し点は生まれず、延長戦に突入。すると、延長前半の93分に中盤から飛び出した柴崎が右足で豪快に蹴り込み、鹿島が勝ち越しに成功した。

 再びリードを得た鹿島は、清水の攻撃を耐え抜き、2−1と逃げ切って連覇を達成。通算5度目の優勝を果たした。

[写真]=足立雅史