【図表2】カブドットコム証券の「カブボードフラッシュ」でチャートを一斉に表示した画面。分足、日足、週足などの全銘柄切り替えもクリック一発。

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 ネット証券に口座を開くと、株などが取引できるだけでなく、さまざまな投資に関する情報が得られるようになることをご存じだろうか。最新のチャート機能や専門家のアドバイスなどが、なんと無料で提供されていることが多い。これを使わない手はない。

 今回は、最近新登場したり、リニューアルした株価ボード(レートやミニチャートの一覧ページ)や、ユニークなチャート機能を目的別に紹介する。すべて、ネット証券に口座さえあれば、無料で利用できるツールばかりを集めた。

たくさんの株価を一度に見たい →エイチ・エス証券、カブドットコム証券、松井証券

 最近登場した3つの株価ボードは、これまでの株価ボードにはなかったすごい技が使える。「株価ボード」は、大量の銘柄をあらかじめ登録しておき、表形式で株価をチェックするのが基本機能で、株価などの情報は、リアルタイムで更新される場合が多い。

 ここで紹介するのは、8月に登場したエイチ・エス証券の「HS Streamer」と松井証券の「新・株価ボード」。この2つは、ほぼ同様の機能を備えている。また、10月にはカブドットコム証券の「カブボードフラッシュ」がリニューアルされた。それぞれの機能をまとめたのが【図表1】だ。

 【図表1】最新株価ボードの機能比較表
証券会社名 エイチ・エス証券 カブドットコム証券 松井証券
名称 HS Streamer カブボードフラッシュ 株価ボード
株価ボード登録数 10銘柄×10ページ
100銘柄
18銘柄×10ページ
180銘柄
10銘柄×20ページ
200銘柄
気配一覧
ドラッグ&ドロップ
銘柄移動
チャート一覧
指標一覧 ×
騰落ビジュアル表示 ○(100銘柄) ○(180銘柄) ○(100銘柄)
発注ボタン
登録銘柄入出力 × CSV出力 ×
対応OS、ブラウザ Windows:IE、Firefox
Mac OS X:Safari
Windows:IE、Firefox Windows:IE、Firefox
Mac OS X:Safari
「指標一覧」では登録銘柄について移動平均乖離率などの指標が表示される。

 

 この3つの株価ボードに共通する特長は、株価を一覧表示するだけでなく、気配、チャート、銘柄の騰落状況など、すべてワンクリックで一気に表示できる点だ【図表2】。

 また、「HS Streamer」と「新・株価ボード」には、「ヒートマップ」という機能があり、騰落率や移動平均乖離率の状況が色分けして表示される【図表3】。上昇銘柄、下落銘柄が一目瞭然だ。

 たとえば、自動車株、海運株、銀行株など、業種ごとに銘柄を分けて登録しておけば、ヒートマップで見た時に、どの業種が元気かが一目でわかるだろう。

 このツールでは、銘柄の移動をドラッグ&ドロップでできる。後から登録した銘柄でも、同じ業種の銘柄のそばに簡単に移動できる。

 3つの株価ボードは、さまざまなブラウザで利用できる【図表1】。「HS Streamer」と「新・株価ボード」は、Mac OSのSafariにも対応している。「カブボードフラッシュ」は、スマートフォン(iPhone、Android)にも対応。また、公表されてはいないが、Google Cromeで試したところ、筆者のPC環境では利用できた。

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