「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編」はTV版のダイジェストじゃない
さやかちゃん!(ガバッ
ハァハァ……ゆ、夢?
いや、夢じゃない。
現在、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編/始まりの物語」が公開中、明日からは後編が公開されます。
まどかに、ほむらに、キュゥべえに大スクリーンで会える!
ぼくはさやかちゃん大好き派なので、彼女の勇姿を……勇姿……。勇姿?
おそらく多くの人の疑問はここだと思います。
「総集編を映画館で見て、どのくらい面白いのか」
これについては実際に見る人のタイプによって感じ方の変わる部分が大きいと思いますが、劇場で見ないともったいないと先に言っておきます。
それはなぜか?
総集編である今回の作品を映画館へ見に行くだけの価値について、タイプ別に紹介してみます。
1・全く「まどか☆マギカ」を知らない人
完全まっさらな状態で映画を見に行っても大丈夫?という方。
大丈夫です。
この作品は総集編ですが、単純なテレビの編集版ではありません。
映画館、という空間で作品を楽しむには2つ条件があります。
一つはスクリーンサイズの大きい画面いっぱいに映える絵柄やアクション。
もう一つは映画館の広い空間に響き渡る音響効果です。
この2つを最大限まで活かすために、かなりの部分が作り直しされています。
ですので、まずは頭をまっさらにして、押し寄せる音と絵の津波に翻弄されてみてください。
分からない部分の方が多いと思いますが、それでいいです。あとから考えましょう。ネットに情報はたくさんあります。
ただ、濃縮しているのは事実ですので、全く事前知識なしだと置いてけぼりを食らう可能性はあります。
ジェットコースターにしがみついてたらとんでもなく遠い外国に行ってしまったような。
その置いてけぼり食らうのは、一回きりの楽しさ。思い切って味わいましょう。
TV版では、みんなそうでしたから。
不安な人は、主要キャラの名前とビジュアルだけ覚えておくとかなりわかりやすくなります。
2・大筋は知っているけれども本編は見たこと無い人
舞台挨拶でまどか☆マギカを見たことがある人・ない人を挙手で確認するシーンがあったのですが、意外と見たこと無い人が多かったのが印象的でした。
「まどか☆マギカ」っていうなんかとんでもなく話題の作品がある。ローソンとかでも展開してるかわいらしい絵の。
けどなんか明るいように見せかけて結構やばいらしい。くらいの知識がある人は多いと思います。
いきなりDVD全巻借りてきて見るのはしんどいと思いますので、この映画から入るのはベストでしょう。
2時間10分くらいの時間で、この作品の重要な骨子がびっちりつめ込まれていますので、一気に把握できると思います。
そして、見終わった後にDVDを借りて見たくなるはず。
内容の難解な部分も非常に丁寧にまとめられているのですが、それでも謎だらけ。
映画を見てからぜひDVD・BD版も見てください。
3・「まどか☆マギカ」は全部見ているよ、という人
今回の映画の重要な点は、ダイジェスト版ではないということです。
もちろん、別ストーリーではありません。しかし、意図的に編集することで、放映された時の「まどか☆マギカ」という作品が見せた顔と全く別の側面を見せる映画になっています。
そういう意味では、見終わったあとどこかしら妙な違和感が残ると思います。
注目ポイントを挙げていきます。
・大幅すぎる描き直し
修正点を探したらほとんど全部なんじゃないのってくらいに描き直しされています。
削られている部分も多々あります。付け加えられている部分も同時にとんでもなく多いです。
注目すべき点は街の描写、魔女空間、キャラクターの顔のカットインです。
特に見滝原市の描写はちょっと美術さんの執念すら感じるくらい。細かいビルまでがっつがつに描きこまれ、大増量。何か意味があるのではないか?それともミスリードを誘っているのか?困惑します。
魔女空間を作っているのは、劇団イヌカレー。コラージュなどを多用した独自な空間を作る今話題の二人ですが、今回は魔女ごとにこの魔女空間も大幅リニューアル。スクリーンで見ると酔います。
そしてキャラのカットイン。
会話シーンひとつひとつが意味ありげなこの作品、そう、ちゃんと意味があります。顔の角度や表情、アングルが細かく修正されることでより深く、印象づけられるものになりました。
大画面にカットインで入るキャラの顔は、なかなか不安な気持ちにさせてくれますが、なんといってもキュゥべえがスクリーンいっぱいに映されるってとんでもないことですよね。白地に赤い丸の恐怖。
その他にも「えっ、なんでここなおすの?」という修正点だらけ。杏子が食べているものりんご以外全部違ったりとか。えっなんでそこなの?
その「なんで」が積もり積もった時、全く違う切り口からの「まどか☆マギカ」が見えてくるという、総集編の皮をかぶった別作品だと思って構いません。
新房総監督は「もう1〜2回ループした世界」というイメージ」と語っています。
「総集編だから事前に見てから行かないほうがいいのか」という問いには「事前に見てから行った方が倍楽しい」と言わせてもらいます。
・映画ならではのアクションシーン
アクションシーンの派手さもがっつり増量。
特筆すべきは魔法少女たちの変身シーン! これはファンのための最高のサービス。
ちゃんと今回は「魔法少女」の語に恥じない変身シーンを見ることができます。
魔法少女状態の戦闘シーンもがっちりパワーアップ。特に劇場のスクリーンいっぱいに広がる杏子の槍は見応え満載です。
TV版のシーンも十二分に出来が良かったのですが、映画のスクリーンでの動きの見せ方は全く別物にアレンジ。
視界の端から端まで動かすためのギミックもプラスされ、映画ならではのエンタテイメント性あふれる映像になりました。
・OPだけでも価値がある
大げさかもしれませんが、OP見るだけでも映画館行く価値あります。
新房総監督はこう述べています。
「テレビでは、続けて毎回観てもらうために、ある種のあざとさがあってもよいのですが、劇場版はそうではないですから。最初から「まどか☆マギカ」に興味を持ってくれている人が観るものなので、変に格好をつけたりせず、ファンに向きあってファンのためにつくったものにすることが大事だと考えました」
TV版OPでは黒猫が出てくるのにアニメでは出てこない、というびっくり展開があったわけですが(おまけCDで出てきます)、今回の映画のOPは「まどか☆マギカ」という作品が好きな人に向けての感謝とラブコールのような映像になっています。
5人の少女、大好きな人多かったと思います。そんなファンのために今までの物語を思い出すような細かいカットが満載。特にまどかの周囲が一気にころころと変わるシーンや、ほむらと二人草原にいるシーンは、テレビのエンディングまで見た人にはぜひとも観ていただきたい。ある意味テレビ版の疑問に対するアンサーとなるOPです。
「コネクト」がないのはちょっと残念ですが、EDは「Magia」フルバージョン。どこで後半に切り替わるのかはお楽しみ。
・音響のいい映画館で!
これが一番の目玉。今回の映画、音響がとんでもなくいいです。
「まどか☆マギカ」の曲はBGM含めて覚えている方も多いと思いますが、リニューアルされた新曲、とても多いです。
加えて「映画館で響くための音」を追求して録音されているので、一つ一つのBGMが、非常に刺激的。重低音の音圧もかなりあります。
まどかの声を演じている悠木碧さんの声は、すっと消え入るような弱さと、女の子としての強さを持った透き通る声が魅力なのですが、実はこれ映画館向きではありません。広い空間だと散ってしまうんです。
そのため、まどかの声は劇場の空間に合わせて撮り直しをするという凝りよう。
BD・DVDが後日発売になって、この作品を見ることができるとは思いますが、もし行けるのであれば劇場でこの音を聞いてください。
ぼくも「まどか☆マギカ」を「聞き」に、また映画館行く予定です。
4・ほむほむprpr!という人
ハードコアな「まどか☆マギカ」キャラ大好き!という人にちょっとだけ、それぞれのキャラの見所を。
鹿目まどか
やはりなんといっても再録された声なのですが、前編は彼女が翻弄される様がメイン。
周囲に振り回されてしまうまどかの本懐は後編がメインでしょうが、前編の優しさの中の強さ描写がピックアップされてます。さやかとの会話に注目。
あと、大画面でみるまどかのニーソックスは、なかなかフェティッシュです。
暁美ほむら
前編では「謎の少女」のままのほむほむ。彼女の物語もメインは後編からになりますが、カットの追加によって美少女度大幅アップ!
大画面で黒髪ロングの美しき戦士の姿を堪能してください。
表情の細かさがかなり追加されているので注目。
巴マミ
マミさんの変身シーン、戦いのシーンがグレードアップしているので、ヒロインにさえ見えます。「憧れの大好きな先輩」像は映画編集でより引き立っています。
そして、マミられるシーンは微調整されているのでじっくり見てください。
個人的には映画版のマミさんのコルセットは注目ポイントだと思います。
佐倉杏子
食べ物が全部チェンジしていたりと、何かと変化の多いのが杏子。細かい部分で、物語のキーになるキャラであるのがより強調されるようになっています。
やはりなんといっても変身およびアクションシーン。勇壮な杏子は映画の主役になれるんじゃないかと思うくらい動きまわります。
ダンスゲームをやっている杏子のシーンはユニークな工夫がされていますよ。
美樹さやか
かわいいです!
少女の不安定さの権化みたいなキャラの彼女、映画はさやかの高揚と破滅の流れを軸に構成されているので、彼女の目立ち方が尋常ではありません。
決してぼくがさやか大好きだからだけではありません。
セリフが色々カットされまとめられたことで、今まで以上に綱渡りから落下するような危なっかしい彼女の描写が増強されたの注目ポイント。
痛そうなシーンの描写も強化されて、安定のさやかなのも必見です。大画面で悶絶する女の子を見るというね。
かわいいです。
長々と書きましたが、「映画」が動画と音を楽しむエンタテイメントだとしたら、本作は映画として見るため、かなり気配りされた作品に仕上がっています。
初見の人も、覚えるほど見ている人も、楽しめるように作られています。
前編の一週間後である明日から後編が上映、という異例の作品。
映画館によっては、前編を見たあとすぐに続けて後編を見られるようなタイムスケジュールも練られています。
「スクリーンいっぱいに映るキュゥべえを見るぜ」くらいの軽い気持ちでもいいです。
スクリーンで、見て!
(たまごまご)
ハァハァ……ゆ、夢?
いや、夢じゃない。
現在、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編/始まりの物語」が公開中、明日からは後編が公開されます。
まどかに、ほむらに、キュゥべえに大スクリーンで会える!
ぼくはさやかちゃん大好き派なので、彼女の勇姿を……勇姿……。勇姿?
おそらく多くの人の疑問はここだと思います。
「総集編を映画館で見て、どのくらい面白いのか」
これについては実際に見る人のタイプによって感じ方の変わる部分が大きいと思いますが、劇場で見ないともったいないと先に言っておきます。
それはなぜか?
総集編である今回の作品を映画館へ見に行くだけの価値について、タイプ別に紹介してみます。
完全まっさらな状態で映画を見に行っても大丈夫?という方。
大丈夫です。
この作品は総集編ですが、単純なテレビの編集版ではありません。
映画館、という空間で作品を楽しむには2つ条件があります。
一つはスクリーンサイズの大きい画面いっぱいに映える絵柄やアクション。
もう一つは映画館の広い空間に響き渡る音響効果です。
この2つを最大限まで活かすために、かなりの部分が作り直しされています。
ですので、まずは頭をまっさらにして、押し寄せる音と絵の津波に翻弄されてみてください。
分からない部分の方が多いと思いますが、それでいいです。あとから考えましょう。ネットに情報はたくさんあります。
ただ、濃縮しているのは事実ですので、全く事前知識なしだと置いてけぼりを食らう可能性はあります。
ジェットコースターにしがみついてたらとんでもなく遠い外国に行ってしまったような。
その置いてけぼり食らうのは、一回きりの楽しさ。思い切って味わいましょう。
TV版では、みんなそうでしたから。
不安な人は、主要キャラの名前とビジュアルだけ覚えておくとかなりわかりやすくなります。
2・大筋は知っているけれども本編は見たこと無い人
舞台挨拶でまどか☆マギカを見たことがある人・ない人を挙手で確認するシーンがあったのですが、意外と見たこと無い人が多かったのが印象的でした。
「まどか☆マギカ」っていうなんかとんでもなく話題の作品がある。ローソンとかでも展開してるかわいらしい絵の。
けどなんか明るいように見せかけて結構やばいらしい。くらいの知識がある人は多いと思います。
いきなりDVD全巻借りてきて見るのはしんどいと思いますので、この映画から入るのはベストでしょう。
2時間10分くらいの時間で、この作品の重要な骨子がびっちりつめ込まれていますので、一気に把握できると思います。
そして、見終わった後にDVDを借りて見たくなるはず。
内容の難解な部分も非常に丁寧にまとめられているのですが、それでも謎だらけ。
映画を見てからぜひDVD・BD版も見てください。
3・「まどか☆マギカ」は全部見ているよ、という人
今回の映画の重要な点は、ダイジェスト版ではないということです。
もちろん、別ストーリーではありません。しかし、意図的に編集することで、放映された時の「まどか☆マギカ」という作品が見せた顔と全く別の側面を見せる映画になっています。
そういう意味では、見終わったあとどこかしら妙な違和感が残ると思います。
注目ポイントを挙げていきます。
・大幅すぎる描き直し
修正点を探したらほとんど全部なんじゃないのってくらいに描き直しされています。
削られている部分も多々あります。付け加えられている部分も同時にとんでもなく多いです。
注目すべき点は街の描写、魔女空間、キャラクターの顔のカットインです。
特に見滝原市の描写はちょっと美術さんの執念すら感じるくらい。細かいビルまでがっつがつに描きこまれ、大増量。何か意味があるのではないか?それともミスリードを誘っているのか?困惑します。
魔女空間を作っているのは、劇団イヌカレー。コラージュなどを多用した独自な空間を作る今話題の二人ですが、今回は魔女ごとにこの魔女空間も大幅リニューアル。スクリーンで見ると酔います。
そしてキャラのカットイン。
会話シーンひとつひとつが意味ありげなこの作品、そう、ちゃんと意味があります。顔の角度や表情、アングルが細かく修正されることでより深く、印象づけられるものになりました。
大画面にカットインで入るキャラの顔は、なかなか不安な気持ちにさせてくれますが、なんといってもキュゥべえがスクリーンいっぱいに映されるってとんでもないことですよね。白地に赤い丸の恐怖。
その他にも「えっ、なんでここなおすの?」という修正点だらけ。杏子が食べているものりんご以外全部違ったりとか。えっなんでそこなの?
その「なんで」が積もり積もった時、全く違う切り口からの「まどか☆マギカ」が見えてくるという、総集編の皮をかぶった別作品だと思って構いません。
新房総監督は「もう1〜2回ループした世界」というイメージ」と語っています。
「総集編だから事前に見てから行かないほうがいいのか」という問いには「事前に見てから行った方が倍楽しい」と言わせてもらいます。
・映画ならではのアクションシーン
アクションシーンの派手さもがっつり増量。
特筆すべきは魔法少女たちの変身シーン! これはファンのための最高のサービス。
ちゃんと今回は「魔法少女」の語に恥じない変身シーンを見ることができます。
魔法少女状態の戦闘シーンもがっちりパワーアップ。特に劇場のスクリーンいっぱいに広がる杏子の槍は見応え満載です。
TV版のシーンも十二分に出来が良かったのですが、映画のスクリーンでの動きの見せ方は全く別物にアレンジ。
視界の端から端まで動かすためのギミックもプラスされ、映画ならではのエンタテイメント性あふれる映像になりました。
・OPだけでも価値がある
大げさかもしれませんが、OP見るだけでも映画館行く価値あります。
新房総監督はこう述べています。
「テレビでは、続けて毎回観てもらうために、ある種のあざとさがあってもよいのですが、劇場版はそうではないですから。最初から「まどか☆マギカ」に興味を持ってくれている人が観るものなので、変に格好をつけたりせず、ファンに向きあってファンのためにつくったものにすることが大事だと考えました」
TV版OPでは黒猫が出てくるのにアニメでは出てこない、というびっくり展開があったわけですが(おまけCDで出てきます)、今回の映画のOPは「まどか☆マギカ」という作品が好きな人に向けての感謝とラブコールのような映像になっています。
5人の少女、大好きな人多かったと思います。そんなファンのために今までの物語を思い出すような細かいカットが満載。特にまどかの周囲が一気にころころと変わるシーンや、ほむらと二人草原にいるシーンは、テレビのエンディングまで見た人にはぜひとも観ていただきたい。ある意味テレビ版の疑問に対するアンサーとなるOPです。
「コネクト」がないのはちょっと残念ですが、EDは「Magia」フルバージョン。どこで後半に切り替わるのかはお楽しみ。
・音響のいい映画館で!
これが一番の目玉。今回の映画、音響がとんでもなくいいです。
「まどか☆マギカ」の曲はBGM含めて覚えている方も多いと思いますが、リニューアルされた新曲、とても多いです。
加えて「映画館で響くための音」を追求して録音されているので、一つ一つのBGMが、非常に刺激的。重低音の音圧もかなりあります。
まどかの声を演じている悠木碧さんの声は、すっと消え入るような弱さと、女の子としての強さを持った透き通る声が魅力なのですが、実はこれ映画館向きではありません。広い空間だと散ってしまうんです。
そのため、まどかの声は劇場の空間に合わせて撮り直しをするという凝りよう。
BD・DVDが後日発売になって、この作品を見ることができるとは思いますが、もし行けるのであれば劇場でこの音を聞いてください。
ぼくも「まどか☆マギカ」を「聞き」に、また映画館行く予定です。
4・ほむほむprpr!という人
ハードコアな「まどか☆マギカ」キャラ大好き!という人にちょっとだけ、それぞれのキャラの見所を。
鹿目まどか
やはりなんといっても再録された声なのですが、前編は彼女が翻弄される様がメイン。
周囲に振り回されてしまうまどかの本懐は後編がメインでしょうが、前編の優しさの中の強さ描写がピックアップされてます。さやかとの会話に注目。
あと、大画面でみるまどかのニーソックスは、なかなかフェティッシュです。
暁美ほむら
前編では「謎の少女」のままのほむほむ。彼女の物語もメインは後編からになりますが、カットの追加によって美少女度大幅アップ!
大画面で黒髪ロングの美しき戦士の姿を堪能してください。
表情の細かさがかなり追加されているので注目。
巴マミ
マミさんの変身シーン、戦いのシーンがグレードアップしているので、ヒロインにさえ見えます。「憧れの大好きな先輩」像は映画編集でより引き立っています。
そして、マミられるシーンは微調整されているのでじっくり見てください。
個人的には映画版のマミさんのコルセットは注目ポイントだと思います。
佐倉杏子
食べ物が全部チェンジしていたりと、何かと変化の多いのが杏子。細かい部分で、物語のキーになるキャラであるのがより強調されるようになっています。
やはりなんといっても変身およびアクションシーン。勇壮な杏子は映画の主役になれるんじゃないかと思うくらい動きまわります。
ダンスゲームをやっている杏子のシーンはユニークな工夫がされていますよ。
美樹さやか
かわいいです!
少女の不安定さの権化みたいなキャラの彼女、映画はさやかの高揚と破滅の流れを軸に構成されているので、彼女の目立ち方が尋常ではありません。
決してぼくがさやか大好きだからだけではありません。
セリフが色々カットされまとめられたことで、今まで以上に綱渡りから落下するような危なっかしい彼女の描写が増強されたの注目ポイント。
痛そうなシーンの描写も強化されて、安定のさやかなのも必見です。大画面で悶絶する女の子を見るというね。
かわいいです。
長々と書きましたが、「映画」が動画と音を楽しむエンタテイメントだとしたら、本作は映画として見るため、かなり気配りされた作品に仕上がっています。
初見の人も、覚えるほど見ている人も、楽しめるように作られています。
前編の一週間後である明日から後編が上映、という異例の作品。
映画館によっては、前編を見たあとすぐに続けて後編を見られるようなタイムスケジュールも練られています。
「スクリーンいっぱいに映るキュゥべえを見るぜ」くらいの軽い気持ちでもいいです。
スクリーンで、見て!
(たまごまご)