LPレコードが復活のきざし!

今年(2012年)11月以降、ビートルズをはじめ、往年のロックバンドの名盤がLPレコードとして再発売される予定で、反応も上々のようです。

LPレコードが再び人気を集めている背景には、あえて手間をかけたい欲求があるのではないでしょうか?


日経産業新聞(2012/10/12)の記事によれば、ビートルズの全アルバム12作品と関連作品3作品が全世界でレコードとして再発売される予定。

高音質なリマスター音源を用い、アナログならではの特性を引き出すため、
細部までこだわった「音作り」が売りのようです。

また、12月には、

・ザ・ローリングストーンズ
・ザ・フー
・レインボー
・エイジア

など70〜80年代のロック名盤を中心とするLPレコードも発売されるとのこと。

こうした往年のロックバンドをリアルタイムで楽しんでいた年代(私もそうです)にとっては、思わずワクワクしてしまうんじゃないでしょうか。


日本レコード協会によると、アナログレコードの国内生産額は2010年に底を打ち、2011年には前年比2倍の3億3600万円、生産枚数も21万枚と倍増しています。

DJにとってレコードは、

「スクラッチ音」

を出すための必需品ですが、DJの市場は限定的ですね。

むしろ、ゲームやアニメファン向けの

「コレクターアイテム」

として発売されているレコードが若者の心を捉えているようです。

LPレコードの大判ジャケットは、

「芸術作品」

として手に取って楽しめますが、ジャケットレスの音楽配信に慣れた若者にとって新鮮に映るのでしょう。

また、これは若者に限りませんが、自宅でゆったりと好きな音楽を楽しみたいとき、ジャケットからレコードを取り出して、ターンテーブルに乗せるという

「手間」

がワクワク感を高めてくれる

「価値ある行為」

になっているのではないかと思います。


「人の欲求(ニーズ)」の分類には様々なものがありますが、以下の2種類に分ける考え方があります。

・機能ニーズ
・快楽ニーズ


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