北朝鮮のサッカー代表の鄭大世選手が11日、韓国のSBS放送のトーク番組に出演し、北朝鮮代表のチーム事情や感想を率直に話し、話題を集めた。韓国の多数のメディアが報じた。

 韓国の国籍を持ちながら北朝鮮代表になった鄭選手に、番組の司会者らからその経緯や北朝鮮代表でのエピソード、ワールドカップで大敗後の「監督炭鉱行き」のうわさなど、さまざまな質問が飛び交った。

 鄭選手は北朝鮮代表での生活で驚いたことについて、劣悪な環境を挙げた。また完ぺきではない朝鮮語での意志疎通にも苦労したとしつつも「言葉はツールにすぎず、大切なのは心」と述べた。北朝鮮代表のチームについては「チームワークがよい」「選手らは純粋でお互いを尊重する」と語った。

 2010年ワールドカップで北朝鮮代表が大敗した際に世間を賑わせた監督炭鉱行きについては、「絶対あり得ないこと」と一蹴した。鄭選手はワールドカップ本戦では一勝もできなかったが、出場できただけで選手らは国内で「英雄」になり、監督も選手らも地位が上がったと、世間のうわさを強く否定した。(編集担当:金志秀)