教育にマーケティングを〜センター試験のトラブルから考える(後/寺西 隆行
2012年度のセンター試験は、様々な実施会場でトラブルが起きたため、先日、検証委員会が立ちあげられ、検証報告書が発表されました。
報告書から、トラブル防止策と、「教育とマーケティング」について、私見を。
※前編の続きです。
たとえば試験の監督要領。
複数の大学の関係者からいろいろ伺っている話や、このようなツイートがあることを鑑みると、とても分厚い冊子のようです。
“監督要領というアウトプットで出来るマネジメント”とは、要領の中で重要度の優先順位をしっかり決め、「見落とされがちで、かつ、見落とされると、重大なトラブルになるところ」を強調することですよね(言うまでもないことですが)。
そして、大学入試センター側から大学側に、そのポイントは試験監督者に確実に伝えるよう要請しておくこと。「要請」の方法も、「命令口調」だけではなく、伝え方・見せ方やタイミングをはかって、大学側が「あ、そのポイントを監督者に伝えないと、大変なトラブルになるな…」というリスクを認識するようなやり方を複合的に用いる、それが「マネジメント」です。
しかし…
「地理歴史、公民」の問題冊子配付ミスの再発防止に向け、良い対策案として大学側が掲げたものが、「監督要領の記述内容の見直し」でした(63%)。「入試担当者連絡協議会や監督者説明会において周知徹底を図る」の56%を上回っています。
また検証報告書、「トラブルの再発防止に向けて」の項に「監督要領の改善」という提言があります。
全文引用します。
==========
続きはこちら
報告書から、トラブル防止策と、「教育とマーケティング」について、私見を。
※前編の続きです。
たとえば試験の監督要領。
複数の大学の関係者からいろいろ伺っている話や、このようなツイートがあることを鑑みると、とても分厚い冊子のようです。
“監督要領というアウトプットで出来るマネジメント”とは、要領の中で重要度の優先順位をしっかり決め、「見落とされがちで、かつ、見落とされると、重大なトラブルになるところ」を強調することですよね(言うまでもないことですが)。
そして、大学入試センター側から大学側に、そのポイントは試験監督者に確実に伝えるよう要請しておくこと。「要請」の方法も、「命令口調」だけではなく、伝え方・見せ方やタイミングをはかって、大学側が「あ、そのポイントを監督者に伝えないと、大変なトラブルになるな…」というリスクを認識するようなやり方を複合的に用いる、それが「マネジメント」です。
しかし…
「地理歴史、公民」の問題冊子配付ミスの再発防止に向け、良い対策案として大学側が掲げたものが、「監督要領の記述内容の見直し」でした(63%)。「入試担当者連絡協議会や監督者説明会において周知徹底を図る」の56%を上回っています。
また検証報告書、「トラブルの再発防止に向けて」の項に「監督要領の改善」という提言があります。
全文引用します。
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