自己分析・キャリアデサイン・業界研究の前に教えるべき、大切なこと。

政府が先日発表したデータによれば、2010年に大学や専門学校へ進学した人のうち、卒業時に就職が見つからなかった人が約14万人、就職してもすでに離職した人が約20万人になるという。合わせると34万人で、大学院等への進学者や中退した人を除く70万人を母数とすれば、48%が最初の就職に失敗しているという結果だ。(早期に離職すれば失敗で、続けていれば成功と一概には言えないが・・・。)

2割が就職できず、3割が早くに辞めてしまうという原因は、中高年優遇の労働行政(解雇など雇用規制の厳しさに加えて、定年延長などのしわ寄せが学生に行っている)にもあるし、定着させられない企業の人事管理にもあると思うが、学校が行う就職指導の内容にもその原因はあるだろう。その就職指導が学生の思考を停止させ、誤った活動と選択をさせているのではないかと、気になるのは以下の3点だ。

一つ目は、「自己分析」である。志向やパーソナリティの特徴、長所・改善点など自分の内面を見つめることによって、適した職業や職種が見つけやすくなるという理屈で、これが就職活動のスタートだというのがセオリーになっている。「自己分析シート」「自己分析ツール」はたくさん販売されているし、大学でも、自己分析に関する講座やセミナーが盛んに行われる。


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