2012年はこのような様々な「兆し」を多くの「再生(Reborn)」につなげる年になるでしょう。

2010年の年頭には「『買い控え』から『良い買い物』が重要視される、正に『買う技術』が新機軸での企業の競争力に影響を与える」ということを述べました。
2011年の年頭には「日本は正に『第三の開国』期であり、真のグローバル競争時代へ突入する。そこでは、対応力、スピード、最適化の3つの能力が求められてくる。特に今後調達購買部門に求められるのは、ソース先を見極める能力、つまりサプライヤマネジメント能力が益々重要視される。」と述べました。

振り返ると2011年は絶望と無力感、ストレスの年でした。
しかし「良いニュースというのは多くの場合小さな声で語られる」もののようです。つまり多くの絶望や無力感の中、多くの小さな良いニュースが現れてきているのです。震災後に多くの企業ではリスク回避ではなく、BCP(リスク対応策)の重要性を認識し、しみじみ感あふれるBCPが作られつつあります。購買ネットワーク会という非営利のネットワークは有機的なネットワークとなり「大震災のとき!」という本を出版することにつながりました。一部の企業が「コスト近視眼」ではなく「ソース先のマネジメント」や「コミュニケーション力、モチベーション力」強化に目を向け始めました。そのようなプロジェクトが急増しています。
人材育成に対するニーズは益々高まっており、その中から今はまだ数少ないがセルフスターターの購買人材が生まれてきています。海外への調達拠点の移管やBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)の流れは進んでいるものの、一方で従来型の協力会組織を構造改革する形で競争力強化につなげようとする取組みも生まれつつあります。

このようにあらゆる場面で「兆し」が生まれつつあります。


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