迷わな〜い、退屈しな〜い。エンターテイメント空間の誕生です!


今やカーライフの必需品とも言えるカーナビゲーションですが、いざ取り付けるとなると、複雑で大変そうだからプロ任せ・・・というのが実情じゃないでしょうか。でも、基本的には大掛かりな加工があるわけでもなく、配線も決まった場所のつないでいくシンプルな作業工程なのです。というわけで、プロの技をこっそり教えてもらいながら、ナビ取り付けに挑戦してみましょう!!


所要時間1〜2時間 難易度★★☆☆☆


 


パイオニア「カロッツェリア AVIC-VH9000」



(用意する工具)


ラチェットレンチ/ラジオペンチ/ニッパー/プラス&マイナスドライバー/マスキングテープ/計測メジャー ※このほか車種によっては内装剥がし



<作業1> まずはパネル外しからスタート!


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まずシフトノブを外しましょう。今回のベース車ハリアーの場合は、反時計回りクルクル回すだけでネジのように外せます。



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次にシフト周りのパネルを外しましょう。このクルマの場合、ツメで固定されているだけなので、上に持ち上げれば外れます。



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シフトノブが邪魔なので、シフト解除ボタンを押しながら下に持っていきます。サイドブレーキは確実に踏んでおいてくださいね。



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次にその上のパネルも持ち上げながら外します。裏側にコネクターがあるので、外してしまいましょう。



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パネルを外した時に傷をつけないようにマスキングテープで養生をしておくと安心して作業ができます。



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パネル奥の下側に2本のボルトが見えてきますので、ラチェットで両方とも外してしまいます。中に落とさないように注意!



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そのボルトの上にも2本ボルトがあります。下から見て確認しましょう。同じハリアーでもグレードによってはボルトの位置が違いますよ。



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計4本のボルトを外したら、あとは両手で手前に引けばそのままスッと外れます。傷つけないように注意してくださいね。



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外したパネルの裏側を見ると、こんな感じです。下側に2本と上向きに2本、計4本のボルトで止まっていたのがわかります。



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さて、ここで中の車両側からきているカプラーとラジオプラグが顔を出します。写真の向かって左がラジオアンテナ、中央がリヤスピーカー、右が電源+フロントスピーカーのコネクターです。



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これで取り付ける場所、つまりセンターパネルの解体は終了です。車種によって異なりますが、基本はおわかりいただけたでしょうか。



<作業2> 今度はピラー&グローブボックスを解体!


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続いてはピラー周りを外すために、まずドア内側のゴムモールを引っ張って外します。コーキング材には触れないでください。



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ハリアーの場合、ここが厄介なところ。ピラー内側のフックをペンチで回しながら、ピラーを外します。



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次は助手席足元のアンダーカバーを外します。ここにも写真の位置にフックがありますので、ドライバーで押さえながら外しましょう。



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スカッフプレートを外します。ツメで止まっているだけなので、上に持ち上げながら外しましょう。



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助手席足元のアンダーカバー脇(左側)のパネルも外します。これもツメで止まっているだけなので、引っ張るだけで大丈夫です。



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グローブボックスを開けて上側にあるネジをプラスドライバーで外します。両側についていますので、どちらも外してください。



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グローブボックス下にも2本のボルトがあります。ラチェットを使って外せば、ボックス自体が外れるはずです。



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ボックスが外れたら、裏側に照明用のカプラーが見えるはずです。それも外してしまいましょう。



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これで助手席側がクリアになったので、配線を通すスペースは確保できました。



<作業3> GPS/ビーコンを設置します。


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次にGPSとビーコンのアンテナを設置するため、配線を通すスペース確保でツィーターのカバーをツマミ取ってしまいます。



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ビーコンのアンテナを固定します。説明書を見ながらどういう場所につけたらよいのかを確認してから貼り付けてください。



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配線をガラスの隙間へと押し込んでいきます。ヘラなど先の細いものを使って押し込むと、楽に配線が隠せます。



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GPSのアンテナも同じように設置します。配線はなるべく見えないほうがプロっぽい仕上がりになります。



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先ほどバラした助手席周りを通して、デッキ裏にこの2本のコネクターを持ってきましょう。装着はまだ、一番最後に行います。



<作業4> フィルムアンテナを装着します。


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今度は地デジ用のフィルムアンテナを張っていきます。説明書を見ながら、正確な位置に貼りましょう。また、作業に入る前には全体を充分に脱脂しておいてください。これを怠ると貼り付きが悪くなったりしますので、入念に!



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マスキングテープやメジャーを使えば、正確な位置をマーキングしながらできます。これぞプロ直伝の技!



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ここが緊張の瞬間! 指で押し付けながら貼り付けていきます。貼り直しはできませんので、位置決めが本当に重要です。



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左側のフィルムの貼り付けが完了! …って、ほとんど見えませんね。配線も後でつないでいきます。



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配線をつなぐ前に、中央も右側も計4つのフィルムをすべて貼り付けます。



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配線は天井の隙間に隠したいので、サンバイザーを外します。まず右側のフックをクイッと回して外しましょう。



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右側はネジ2本で固定されているので、プラスドライバーでそのネジを外していきます。



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サングラスホルダーと照明も外すので、まずサングラスホルダーを開いてネジを外しましょう。



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次に照明の透明カバーを外して中にあるネジを外すと、丸ごと外れるのです。裏側のカプラーも外しましょう。



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天井を浮かせながら、その隙間に地デジのフィルムアンテナ用の配線を見えないように這わせていきます。この時、天井パネルは引っ張り過ぎないように注意してください。無理に引っ張ると、折り目がついて消えなくなる可能性もあります。



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それぞれのフィルム結合部分にカチッと配線をくっ付けたら、アンテナのセッティングもほとんど完了です。



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すべての配線はピラーに通して助手席下に持っていきます。そこからセンターに引き、ナビ本体につなげるのです。



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ピラー→助手席→センターへと引いてきた地デジのフィルムアンテナのコネクターがこれです。



<作業5> 別売りの配線キットを付属配線します。


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ここで別売りの車種別配線コードを投入しましょう。普通、車両側にはオーディオ用に2つのカプラーがあります。そのためヘッドユニットの配線もカプラーでなくてはならないのです。このキットは、オーディオの電源とスピーカーの配線をカプラーにしてくれる便利なグッズです。



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いよいよユニット側の組み立てに入りましょう。まずはステーをネジで固定します。動かしているとピッタリ合う穴が見つかります。



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ハリアー用の配線コードキットに付属されている隙間隠し用パーツもここで取り付けておきます。これが無いと隙間ができてしまいます。



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両側に装着したら本体の組み込みは完成です。このあと、一番難しい配線処理に突入しますよ。



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とは言っても、配線コードキットは色を合わせてつなぐだけなので、ほとんど迷うことはありません。丁寧にひとつずつ確実につないでいきます。



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ここで配線の仕組みを確認しましょう。写真が付属配線と配線コードキットをつないだものです。写真向かって右端の緑のタグが付いたエレクトロタップがパーキング、その隣の青いタグが付いたエレクトロタップはバック信号、紫のコードが車速、黒いコードのクワ型がアース、グリーンと黒のカプラーがナビ本体へのカプラー、そして左端の白いカプラーが車両へのカプラーで、このように6ヵ所に分けて接続していきます。



<作業6> 車速信号とバック信号を取得します。


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まず車速信号配線ですが、車速信号は車種や年式によって場所は様々です。そこでその情報を入手しなければいけませんが、オーディオメーカーのホームページに車種別の車速信号の場所や解体の仕方などが掲載されているので、事前に自車の情報を確認しておきましょう。このハリアーは助手席のコンピューターに信号がきています。



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バック信号はハリアーの場合、リヤラゲッジのバックランプの裏から直接引きます。



<作業7> カプラー類を装着して作業は終了!


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車両側から出ているカプラーと配線コードキットのカプラーをドッキングします。その先は付属配線へとつながっているわけです。



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アース線は車両の金属部分へ接続します。今回はオーディオを固定するボルトに割り込ませます。



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付属配線のカプラー(緑)をモニターユニットに接続し、ナビとモニターをつなぐケーブルも接続します。



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次に付属配線のカプラー(黒)をナビ本体に接続し、地デジアンテナやラジオアンテナなども接続します。



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ビーコン(黒)とGPSアンテナ(緑)もナビ本体へ接続しましょう。これで配線作業はすべて終了です!



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あとは元通りに組み立てていけばOKです。手間数が多くて難しそうだけれど、これを見てできそうだと思った人は多分大丈夫です。最後に全体の配線の仕組みをイラストにまとめますので、チェックしてみてくださいね。



 


完成です!


 


取材協力=J-LUG


(増田真一)


 



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