地球温暖化や省エネのために始まった夏期の軽装化は、福島原子力発電所事故などの影響による電力不足もあり、オフィスでのノーネクタイ姿が定着してきたようである。

【“お客様のお客様へ、思いを馳せること”を実践】
株式会社アシスト 東日本第2支社 営業3部 沓掛 宏 (くつかけ・ひろし)
― 1991年入社、技術者見習いを8ヵ月ばかり務め、営業へ。約8ヵ月メインフレームの営業をした後、CA-Unicenterの立ち上げチームに配属。それ以降はほぼオープン系の営業を専門とする。現在、東日本第2支社 営業3部に所属。

アシストではビル・トッテンが、安くて豊富な石油に支えられた時代が終わることへ警鐘を鳴らすとともに、以前より「亜熱帯の日本の夏にヨーロッパを起源とする背広は似合わない、日本人は日本の和服を」と作務衣(さむえ)を着用していたことから、社員へも早い時期からノーネクタイを推奨していた。

暑かった2004年の晩夏、社員は作務衣というわけにもいかないので、よりビジネス・シーンに合ったものを検討しようと、社内に「オトナの制服向上委員会」が作られた。この委員会のまとめ役として活躍したのが沓掛である。

「ビルさんから、“暑い夏にスーツを着ているのはバカらしい。アシストの社員はマジメなので、制服(というお客さんへの言い訳)を作らないと涼しい服装にならない。放っとくとダサいのを作ることになるけど、それでもいい?”と脅され、メンバーを集ったのが始まりです」。こうして沓掛を中心に、七井など4人の委員会メンバーは洋服屋巡り、メーカーとの交渉、そして社内受発注の仕組みを考案し、アシストでは2005年夏から「クールビズ、オトナの制服」が始まった。


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