試合 :ブンデスリーガ 第2節
開催日:2011年8月13日
結果 :バイエルン・ミュンヘン勝利
スコア:「0−1」
得点者:グスタヴォ

○ ヴォルフスブルク

FW:ヘルメス マンジュキッチ
MF:サリハミジッチ ジョズエ トレーシュ オクス
DF:シェファー ルス シモン・キェル 長谷部誠
GK:ベナーリョ

FW:ラキッチ マンジュキッチ
MF:ク・ジャチョル ジョズエ トレーシュ デヤガ
DF:シェファー ルス シモン・キェル 長谷部誠
GK:ベナーリョ

○ バイエルン・ミュンヘン

FW:マリオ・ゴメス
MF:リベリ クロース ミュラー MF:シュヴァインシュタイガー グスタヴォ
DF:ラーム バットステューバ ボアテング ラフィーニャ
GK:ノイアー

FW:マリオ・ゴメス
MF:リベリ オリッチ 宇佐美貴史(ファン・バイテン) MF:シュヴァインシュタイガー グスタヴォ
DF:ラーム バットステューバ ボアテング ラフィーニャ
GK:ノイアー


まずは、後半24分、ミュラーに代わって右SHの位置に入り、後半46分にグスタヴォの得点でバイエルンが先制した後、後半47分にファン・バイテンと交代した宇佐美についてですが、もし宇佐美のパフォーマンスが監督にとって納得できるようなものであったなら、マリオ・ゴメスやリベリをファン・バイテンと交代させても良かったと思いますので、やはり、デビュー戦は、あまり良いパフォーマンスではなかったと言えると思っています。

個人的にも、さすがに宇佐美とは言え、デビュー戦という事で、緊張から身体が思うように動かなかったのではないか、という事を感じました。まだバイエルンというクラブは宇佐美にとって時期尚早なのではないか、というのは多く言われていたと思いますが、やはりそれは然りだと思っていて、しかし、それでもあえて挑戦するという事であると思いますので、このデビュー戦のパフォーマンスだけで云々というのは、ちょっと可哀想だなと思いますね。

また、宇佐美にとっては、2つの嫌な状況というのがあると思う訳ですね。1つには、香川を筆頭として、ブンデスでの日本人選手は活躍していますし、また、その評価も高くなっているので、当然、宇佐美に対しての期待値というのは高くなっていると思いますから、最初から香川のようなプレーを期待されているような感じがあって、それは宇佐美にとっては少し厳しいなと思う訳です。

香川にしても内田にしても、最初はほとんど期待されてなく、内田は評価が低くて、アルゼンチン戦以前まではスタメンではありませんでしたし、また、香川にしても、最初はパスがなかなか来ないという状況に苦しんでいましたし、更には、岡崎にしても、いきなりのスタメン起用ではありましたが、長いこと得点を取れずに苦しんでいましたので、それでフル代表での実績も無い宇佐美にデビュー戦から活躍する事を期待するというのは、ちょっと酷かなと思いますね。

先輩たちの活躍によって移籍の道が大きく開いた。それは宇佐美にとっては大きなチャンスを得る事にはなりましたが、反面、そういう先輩たちの活躍やパフォーマンスの高さというのが期待される基準にもなってしまうので、そこは少し基準を下げて見てあげて欲しいなと思う訳です。ポジションやプレースタイル的にも香川と比較されがちになってしまいますが、通って来た道には違いがありますので、そこは考慮してあげて欲しいなと思っています。

そして、2つには、バルエルン・ミュンヘンというチームが、あまり上手く行っていない、という事ですね。おそらくハインケス監督の中では、大差が付くような試合となった時に宇佐美を途中交代で出して、少しづつ育てて行こう、という考え方があると思っているのですが、なかなかそういう状況にはならず、また、開幕戦で敗戦しているという事もあって、とてもピリピリした状況の中で宇佐美は使われるという事になってしまった、という事ですね。