水族館で上手に写真を撮るワンポイントテクニック

各地の水族館がリニューアルされ、いまちょっとした水族館ブームといった様相。これから水族館に家族連れやデートで出かける方も多いことでしょう。そこで水族館に行ったときに応用できるワンポイント撮影テクニックを紹介します。

水族館は、ガラス張りの水槽へ向けて撮影し、場所によっては室内で暗いところも多いため、日常撮影する場合と少しだけ工夫が必要です。

では、どんなことに気を付ければいいのか、解説していきましょう。まず最初のポイントは、水槽に向けてフラッシュを使って撮影しない、ということ。

その理由は、フラッシュの光が水槽に反射してしまうからです。水槽の前にいる人物などの被写体はきれいに写りますが、水槽の中の生き物を撮る場合、フラッシュは使わずに撮影します。

また、室内展示などで室内の照明が暗くなっていて水槽内の明るさだけで海中に近い雰囲気を作って展示している場所でフラッシュを使い撮影すると部屋全体が明るく写り、実際に目にした雰囲気には写りません。

下の作例は、フラッシュなしで撮影したもの。手前の人物はシルエットになってますが、室内の雰囲気はそのまま写りました。




フラッシュを使わないようにするには、フラッシュモードを発光禁止モードに設定してから撮影します。フラッシュモードがオートになったままだと、カメラが暗い場所と判断して自動的に発光してしまうので必ず設定変更します。

そして、暗い所でフラッシュを使わずに撮影するときに起こりがちなのが、手ぶれです。シャッターが開いている時間が長くなるため、画像を記録している間にカメラを持っている手などがぶれて生じるものです。

この手ぶれを防ぐには、手ぶれ防止機能がついているカメラは、設定をONにします。それでもぶれてしまう場合は、カメラを固定して撮るとぶれが軽減されます。カメラを固定するには、通常三脚などを使いますが、水族館内では三脚の使用はできないと思われますので、柱のようなものがあればそこににカメラを押し当てるなどの方法が考えられます。

どこにもカメラを置ける場所がないという場合は、一緒に行っている人の肩の上にカメラを置かせてもらい撮影するだけでも効果があります。シャッターを切る間、カメラを置かせてもらっている人には動かないように頼んで撮影します。これが案外効果的です。

以下の作例はフラッシュを使わずに水槽の中の生き物を撮影したものです。







フラッシュを使わない、それだけで水族館の雰囲気を活かした写真になります。ぜひお試しください。