ミラーがクルマのデザインを激変させる!?
今年、2011年は22年ぶりに会場が変更になった東京モーターショーが開催される年。最先端の技術が盛り込まれてデザインされたコンセプトモデルが見れるのを今から楽しみにしている人もすくなくないだろう。そんなモデルが魅力的に見える要素のひとつとして、ミラーのデザインが挙げられる。現在の車両法による保安基準では、“後写鏡”として記述され、カメラ&モニターによるシステムが対応していない内容となっている。これは、制定されたのが昭和26年という自動車の黎明期だったため、想定されていなかったためだろう。そんな中、大型車両やRV車両を対象としたサイドアンダーミラーの基準に面白い記述を見つけたので紹介しよう。平成17年に適応された間接視界基準では、“直接に又は鏡、画像等により間接に視認”となっていて、カメラ&モニターのシステムを“画像等”という表記で正式に認可している。これを皮切りに“後写鏡”にも“画像等”という一文が追記されれば、今までの概念を覆す、まったく新しいデザインの車両が街中を走れるようになる。期待せずにはいられないでしょ。
今年のジュネーブモーターショーで発表されたTOYOTA Yaris HSD Concept。サイドミラー部には鏡面ではなくカメラが埋め込まれている。
(text:モトチャンプ38先生 編集:千輪 毅)