「行列が出来る店はウマイのだろう」という発想と同じような就活が、これから変わっていくための第一歩として期待する。

リクルートが今春から「大学生の就職志望企業ランキング」の公表を取りやめる方針を明らかにしたそうです。日経の記事によれば、その理由は、「学生の価値観の多様化で一律のランキングを発表する意味が薄れた」「性別や文系・理系、総合職・一般職などの属性で、大きな差が出ており、総合的なランキングの発表は学生の誤解を招く懸念が高まっている」とのことでありました。正にその通りと、取りやめを歓迎したいと思います。細かいことを言えば、「学生の誤解を招く懸念が高まっている」というよりも、これまで十分に誤解させてきたと言う方が正しいのでしょうが。

このランキングで上位に行くことを、目標としてきた会社もあります。上位にランキングされると、学生への認知度が高まり、応募者増につながります。また、学生に対してだけではなく、新聞に「人気企業ランキング」で会社名が登場することは、ブランド力向上にプラスだ(社名が出ることは、悪い内容でなければ何でもブランドマネジメントに寄与する)と考えてきたと思います。社内の人達の気持ちをくすぐる効果もあるでしょう。「自分は、大学生から人気のある企業に勤めている」というのは、ちょっと嬉しいと感じるでしょうし、実はそれを相当のプライドとして持っているかもしれません。


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