あなた(部下)と上司は、どんな関係でしょうか? 「監督者/作業者」、「指導者(よきリーダー)/賢従者(よきフォロワー)」、それとも「キツネ/タヌキ」? ……最終的に部下と上司は互いに呼びよせ合っている!?

◆上司/部下の関係タイプ分け
 世の中には、それこそ数え切れないほどの上司と部下がいます。そしてそれらの関係状況も実にさまざまです。上司と部下の関係は、業務を遂行するためだけの機能的で淡白な状況もあれば、個人レベルで双方が親しくなる状況もあります。あるいは、上司が半ば恐怖政治のような環境をつくり、部下を服従させている状況もしばしば見受けられます。そんな上司と部下の関係を、関係の深さと健全性の二軸でタイプ分けしてみるとこんなようになるでしょうか。






 おそらく現在のあなたの上司と部下の関係も、これらのうちのいくつかをブレンドした形だと思います。

 上司と部下の関係でもっとも基本的でシンプルなものが「監督者/作業者」型です。これは職務遂行のために「私監督する人/私作業する人」という関係で、給料をもらうためには各々がきちんと責任をまっとうする―――それ以上でもそれ以下でもありません。
 そしてここを中心に右上方向に位置していくのが健全で関係性の深いタイプです。逆に左下に位置していくほど不健全で関係性の浅いタイプになります。

 組織内で目指すべき健全な関係は、「指導者(よきリーダー)/賢従者(よきフォロワー)」型です。この関係性においては、上司も部下も、無機質な「監督者/作業者」よりも相互に信頼感を持ち、より高いレベルの職務遂行に向かって進んでいく姿勢があります。

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