サメに襲われた女性ガイドを客が救出、寡黙で勇敢な男性にメディア殺到。
自然の中で野生の動物に襲われる場面に出くわしたとき、強い心を持ち、立ち向かうのはなかなか難しいものだろう。先日オーストラリアで、イルカを見ようと水中に潜っていた客らの前で、19歳の女性ガイドが体長約3メートルのサメに襲われた。しかし、勇敢なツアー客の男性が女性を噛んだサメの尾を掴んで引き離し、救出に成功。すぐに水上のボートへと引き上げたおかげで、女性ガイドは重傷を負いながらも一命を取り留めたという。
豪紙ジ・オーストラリアンによると、この一件が起きたのは10月30日午後12時半ごろのこと。イルカ観光ツアーのガイドを務めていたエリース・フランコムさんは、子ども3人を含む33人の客を連れてオーストラリア・パースの沖合で潜っていた。水深7メートルほどの地点で客らと共に2頭のイルカと楽しい一時を過ごしていたところ、そこに海底から体長約3メートルほどのホオジロザメと見られるサメが突然現れ、彼女の腰に噛みついた。
自分より大きいサメの攻撃になす術もない彼女に、ツアーに参加していた1人の男性がとっさに行動。男性は勇敢にサメに近付いて尾を掴むと、サメは彼女を離し、そのまま去っていったそうだ。
そして、深い傷を負い海底へと沈んでいく彼女を捕まえると、男性は海面にいたボートまで彼女を引き上げた。意識はあったものの、臀部や足に大きなダメージを負ったフランコムさんはボート上で応急処置を受け、すぐに海難救援隊のヘリコプターでパース市内の病院へ搬送。6時間の手術を受けながらも現在容態は回復に向かっていると伝えられている。
この一件はオーストラリア国内で大きく報道されており、フランコムさんを救った男性にもメディアの取材が殺到。しかし、男性は「私が望むのは、彼女が元気になることだけ」(英紙デイリー・メールより)と話し、それ以外は何も語っていない。このため、フランコムさんの勤務先の会社には「彼女と男性の独占インタビューにお金を出すと申し出る」(ジ・エイジ紙より)というメディアも現れているそうだ。
彼女の勤務先の社長は「(男性が)特別なことは何もしてない。その時できると思ったことをしただけ」と話していたと明かし、「トレヴァー」との名前だけ伝えられている男性の行動を称賛している。治療中のフランコムさんも、病院で面会した社長に対して「鼻を殴ってやったわ」と自慢するほど元気な様子で、トレヴァーさんに会いたがっているそうだ。
社長は彼女が着ていた、電気を流してサメを撃退する防護服も役に立ったと語りながらも、「彼の行動がなければ、もっと悪い結果になり得た」と、男性に感謝の気持ちでいっぱい。今回は男性の存在もあり幸運にも助かったフランコムさんだが、それでも海への気持ちは変わらず、回復後も海の中での仕事に戻る意向だという。
自分より大きいサメの攻撃になす術もない彼女に、ツアーに参加していた1人の男性がとっさに行動。男性は勇敢にサメに近付いて尾を掴むと、サメは彼女を離し、そのまま去っていったそうだ。
そして、深い傷を負い海底へと沈んでいく彼女を捕まえると、男性は海面にいたボートまで彼女を引き上げた。意識はあったものの、臀部や足に大きなダメージを負ったフランコムさんはボート上で応急処置を受け、すぐに海難救援隊のヘリコプターでパース市内の病院へ搬送。6時間の手術を受けながらも現在容態は回復に向かっていると伝えられている。
この一件はオーストラリア国内で大きく報道されており、フランコムさんを救った男性にもメディアの取材が殺到。しかし、男性は「私が望むのは、彼女が元気になることだけ」(英紙デイリー・メールより)と話し、それ以外は何も語っていない。このため、フランコムさんの勤務先の会社には「彼女と男性の独占インタビューにお金を出すと申し出る」(ジ・エイジ紙より)というメディアも現れているそうだ。
彼女の勤務先の社長は「(男性が)特別なことは何もしてない。その時できると思ったことをしただけ」と話していたと明かし、「トレヴァー」との名前だけ伝えられている男性の行動を称賛している。治療中のフランコムさんも、病院で面会した社長に対して「鼻を殴ってやったわ」と自慢するほど元気な様子で、トレヴァーさんに会いたがっているそうだ。
社長は彼女が着ていた、電気を流してサメを撃退する防護服も役に立ったと語りながらも、「彼の行動がなければ、もっと悪い結果になり得た」と、男性に感謝の気持ちでいっぱい。今回は男性の存在もあり幸運にも助かったフランコムさんだが、それでも海への気持ちは変わらず、回復後も海の中での仕事に戻る意向だという。