「インターネットの利用実態」についての調査結果が発表された。この3年間にネットをめぐる環境は大きく変化した。果たして実態では、どのような変化があったのだろうか。現実を把握するのにいい機会となった。

財団法人経済広報センターから「インターネットの利用実態」についての調査結果が発表された。前回は2007年の調査だったようで、この3年間にどのように変化したかがその調査の柱だ。
「わが国のメディアをめぐる情勢は大きく変化し・・・」と前書きにもあるように、この3年間にツイッター、Facebook、ケータイSNSをはじめとして大きな変化があった。
そうした環境変化において、実態がどのように変化したかを調査しており、現実を把握するのにいい機会となった。

「大きく変化し・・・」と謳ったわりに肩透かしをくらった格好になったのが、「大きな変化はなく」という全体傾向だ。周囲が「変化だ」と叫んでいる割には、利用者に関していうとさほどでもないらしい。同じ前書きには、「2007年3月の前回調査以降インターネットの利用時間に大きな変化はなく・・・」ともあり、情報のトラフィック、内容の若干の変化はあるものの、総じてこのような「特に変化はなく」的な論調だ。

もちろん、ネットの3大目的の「情報収集」「商品購入」「メール」に関しては、以前と比較しも、半数以上の人が増えたとしており、ネット利用者の間では、より深く生活の中に浸透してきたと見るほうが正しいだろう。

しかし、一部のメディア、業界のフロントランナー(とされる人たち)によるブログからツイッターへ、さらにツイッターからFacebookへ的なメディアでの発信手段としての変化へのあおりは、今回のこうした数字を見る限り、一般消費者を相手にしているメーカーや小売店が取り組む場合、しっかりと現状を把握する必要があることを物語る。


続きはこちら