「仕事を任せられない上司が増えている」という現象について考えてみると、原因として2つのことに思い当たります。

先日、ツイッターを見ていたら、「仕事を任せられない上司が多い。」「指示命令スタイルの上司は、まだまだ多いのかもしれない。」「任せる覚悟や任せた後の辛抱が足りないケースも見られる。」「自分が言われたら、決定権、責任すべてを任せるって捉える。」などと、仕事を任せるということについて、何らか不満や言いたいことがあるような会話がなされていたのですが、どうやら根本的な勘違いをしているように思うので、触れておきたくなりました。


そもそも、上司が部下に「仕事を任せる」というのは、全権を委任すると言っているのでもなければ、勝手にやっていいと言っているのでもありません。「任せた」という言葉は、「お前が全部責任をとれよ。私は知らない。」という責任放棄を意味してはいません。


その仕事に対する責任を負うのは上司や組織の長であって、「任せる」と言ってもそれは何も変わるものではないのに、勘違いして「任せられているのだから」と報告も連絡も相談もしないような人がいますが、そういう人に対しては責任を自覚する上司ほど不安に思うのは当然で、信頼できなくなってくるのでだんだんと任せられない人になっていきます。



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