ある日突然やって来た封書。一度縁が切れれば連絡が取れなくなるというのが普通かと思いますが、この不況の最中。例外もまたあるようです

私の友達は3才、つまり幼稚園の時代に「母親に生き別れ」ている。「3組に1組が離婚」といわれる、今の時代、それは珍しい話ではない。が生き別れて35年経過したある日、見慣れない都市名の福祉事務所から一通の封書が届くというのは怪奇談に近い。

何か悪いことをしただろうか? と思いつつ中を読むと「あなたには扶養義務がある!」といった内容で、顔もほとんど覚えていない母親が生活保護を申請したため、「直系血族」である友人は扶養ができるのかどうか、至急連絡をして欲しいという内容であった。

〜扶養義務者の皆様へ〜

福祉事務所では、生活保護を受給(申請)している世帯に対し、生活費、医療費など様々な援助を行い、一日も早くご自身の力で生活できるよう指導しております。しかし世帯の生活の向上を目指すうえでは、ご親族からの支援や交流がご本人にとって大きな励みや心の支えとなりますので、出来る範囲での援助が実現されますようお願い致します。

■ 「金銭等による援助」について
仕送り等の援助があった場合は、その世帯の収入とみなし、最低生活の維持に役立てるよう指導します。
なお、内容によっては収入とみなされない場合もありますので、可能な場合は予め担当者まで連絡下さい。
■ 「その他の援助」について
福祉事務所で賄いきれない身の回りの援助は、保護世帯の生活向上をめざす上で非常に大切な役割を果たします。ご理解・ご協力をお願い致します
■ 「今後の交流」について
金銭での援助ができなくても、電話や行き来などを通して、心の支えが保たれ、保護世帯の励ましとなります。

なお様々な経緯から現在では全く交流もない場合もあることと存じますが、その場合にはその事情についてご記入くださるようお願い致します。

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