公式戦デビューを勝利で飾った菅山かおる。試合終了後、ロンドン五輪に向けて「やれる自信はあります!」とキッパリと言い切っていた。(Photo by Tamaki EBISU)
 本格的なシーズンの開幕を前に、ビーチバレージャパンツアー第1戦・愛知大会の予選にあたるサテライト平塚大会が4日、平塚市のひらつかビーチパークで行われた。早朝から多くの報道陣とファンが詰めかけたが、やはり注目はインドアからビーチバレーに転身後、初の公式戦を迎える菅山かおる(ウインズ)/溝江明香(産業能率大学)ペアであった。少々緊張した面持ちの中にもリラックスした表情も見られた彼女たちは、初戦で樽井早苗(KYUBA)/豊田玲子(フリー)ペアと対戦した。

写真ギャラリー/ビーチバレー − livdoor スポーツ
写真ギャラリー/菅山かおる − livdoor スポーツ

 時より吹く強い風に手こずりながらも第1セット中盤からはその風を味方につけ、サービスエースを連発。第2セットは序盤リードを許すも持ち直し、引き続き好調のサーブが冴え、その後は相手を翻弄。結局2-0(21-12、21-16)で初勝利を挙げた。

 試合後に会見に臨んだ菅山/溝江ペアは、チームとしての練習があまりできず、ぶっつけ本番のような状態だったことを挙げながらも、「試合が始まったら緊張せずにできてよかった。お互いで声もかけ合えたし、思っていたよりは(コンビネーションも)うまくいったと思う。」と初勝利にホッとした表情を見せた。しかし、「いくらリードしようと気を抜くことなく攻めようと思っていたし、まだまだここからがはじまり。」とインドアの元全日本で活躍した菅山は気を引き締めていた。

 ロンドン五輪に向けて「やれる自信はあります!」とキッパリと言い切った彼女たちの今後に期待したい。