リバプールの時代は終わったとモウリーニョ<br>【photo by B.O.S.】

写真拡大

 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、リバプールとの試合中に相手サポーターから聞こえる「チェルシーには歴史がない」というチャントに対し、クラブのオフィシャルマガジン内で厳しく反論。リバプールが国内リーグのタイトルから17年間遠ざかっている点を言及し、「これからのイングランド・サッカー界で歴史を築くのはチェルシー」と語った。

 国内リーグで過去18度のタイトルを獲得しているリバプール。その栄光の歴史は、イングランドのクラブシーンでも群を抜くものだ。しかしモウリーニョは、彼らが1989-90シーズン以来、リーグチャンピオンの座に輝いていない点を指摘。チェルシーは過去3シーズンで2度のタイトルを獲得したとして、リバプールの時代は終わりを告げたと語っている。

「リバプールファンは我々に対し、『ノー・ヒストリー(歴史がない)』と叫び続ける。しかし、我々は今歴史を築いているところだ。リバプールはヨーロッパでも結果を残しているし、その点でチェルシーは及ばない。たしかに素晴らしい歴史だ。しかし、私が知る限りでは、国内リーグのタイトルからは17年間遠ざかっているはずだ。一方で、我々はここ3年で2度リーグチャンピオンになっている。過去3年間、チェルシーはイングランド国内のタイトルを6つ獲得した(プレミア2回、FAカップ1回、リーグカップ2回、コミュニティシールド1回)。そして、残りの6つをリバプール、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルの3チームが2つずつ分け合っている。この事実だけを見ても、我々が正しい方向に進んでいることが分かるはずだ」

 相手サポーターの冷やかしに対し、シーズン終了を待って、独自の反論を展開したモウリーニョ。その信念は揺るぎなく、「3年で国内のタイトルをすべて獲得した」と自ら率いるチームを誇らしげに語っている。その過激な言動から批判を受けることも多いこのポルトガル人監督は、今後もタイトルを獲得することで周囲を黙らせ続けるつもりのようだ。