会長をはじめとするリヨン首脳陣との関係が完全に冷えきり、移籍はもはや時間の問題とさえ見られるシルバン・ビルトール。移籍先はこれまで報じられたパリ・サンジェルマンのほかに、来季UEFA杯への出場を決めたレンヌという声も上がっている。レキップ紙などが報じた。

 ビルトールにとってレンヌはプロデビューをした古巣。いまも良好な関係を保っており、ビルトールはリヨンのベンチから外されていた今シーズン終盤に、数回にわたってレンヌの試合観戦に訪れたこともあった。

 レンヌにとって問題は、ビルトールとリヨンの契約が2008年まで残っていることと、推定450〜500万ユーロ(約7億4500万円〜8億2800万円)という年俸にある。ただし、「問題児」をお払い箱にしたいリヨンが移籍金を要求しない可能性もある。また年俸についても、33歳のビルトールが「クラブが自分が必要としている」と意気に感じ、よい形で現役を終える希望をもっていれば、妥協に応じる可能性も残されている。

 なお「フットボール365」は、レンヌの株主であるフランス実業界の重鎮、フランソワ・ピノー氏が、ビルトール獲得に向け画策している模様と報じている。