元イングランド代表FWのテディ・シェリンガムが、自身のスピード違反について虚偽の申し立てをしたとして、5月15日に逮捕された。シェリンガムは同様の容疑で逮捕された12人のうちのひとりとして名前が挙げられており、その中にはシェリンガムが昨シーズンまで在籍したウェストハムのFWボビー・ザモラとMFショーン・ニュートンの名前も含まれている。

 この12人はスピードカメラで撮影されたにも関わらず、別の人間が運転していたと嘘の供述をした容疑で逮捕された。すでに保釈されているシェリンガムは、7月に再び尋問を受ける予定となっている。ロンドン警察の広報担当は、「スピード違反については、長年虚偽の申し立てがまかり通っていた。同じ住所に住む別のドライバーがチケットを切られるケースが非常に多いのは事実だ」とのコメントを発表している。

 シェリンガムと言えば、プロ生活23年の大ベテラン。クラブと代表で通算800試合以上の出場を記録している41歳は、その功績が認められ、先日MBE(大英帝国第5級勲爵士)を授与されたばかりだ。それだけに、長年イングランド・サッカー界を支え続けた英雄的存在の逮捕劇が周囲に与える影響は少なくない。弁護士を通じて「今回の容疑に関して、全面的に否定する」とコメントしているシェリンガム。果たして、その無実は立証されるだろうか。