今シーズンのリーグ・アンでもっとも大きな飛躍を遂げた選手のひとりに、サンテチエンヌのバフェティンビ・ゴミス(21)がいる。前半戦は控えだったが、エースのピキオンヌがモナコに移籍した年明けからレギュラーに定着。30試合(先発18試合)であげた10得点のうち8得点は今年に入ってからのもので、後半戦だけで見ればリーグ・アンの得点王だ。

 将来のフランス代表FW候補にも挙げられるゴミスだが、サッカー専門サイト「フットボール365」によると、サンテチエンヌからの移籍を強く希望している。きっかけは、第37節のマルセイユ戦でベンチに置かれたこと。監督から理由の説明は受けたが、ケガもしていないのにチーム得点王の自分がなぜ、と納得できなかったのが今なお後を引いている。

 ゴミスは「自分の頭の中でははっきりしている。クラブを出たい。首脳陣とも話した。多くのクラブから非常に興味深いオファーがある。あとは代理人にまかせるだけ」と語っている。

 イングランドの複数のクラブから打診を受けており、ゴミス自身もゆくゆくは同地でのプレーを希望しているが、まずは「国内のビッグクラブ」で経験を積みたいと考えている。これまでの報道によると、ランスがゴミス獲得にもっとも積極的だが、「リーグ・アンの有力クラブから、ものすごくよい話がある」と語るゴミスの様子からすると、リヨン行きの可能性も除外できない。