マンチェスター・シティの次期監督候補にリストアップされているセビージャのファンデ・ラモス監督が、自身の去就についてコメント。セビージャでの監督続投を語りながらも、プレミアリーグでの指揮に意欲を覗かせた。

 2006-07シーズン終了後にスチュアート・ピアス監督を解任したマンCだが、その後は次期監督候補の絞込みに難航。大物監督の招聘を狙うクラブの意向とは裏腹に、PSVのロナウド・クーマン監督や、先日ユベントスの監督に就任したクラウディオ・ラニエリなど、リストに挙げた監督候補をことごとく取り逃がしているのが現状だ。

 そして、現時点での最有力候補であるラモスも、スペインでの監督続行を明言。リーグ最終節での逆転優勝の可能性を残すセビージャは、すでに来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場を決めており、欧州の頂点への戦いを経験するため、ラモスはセビージャとの契約を2008年6月まで延長すると見られている。

「私はセビージャでの監督生活に満足している。ここでは、自分の力を最大限に発揮できる環境があるからね。契約の延長はもうすぐ決まるはずだ。幾つか解決すべき問題はあるがね。ただし、我々はまだ重要な試合を残しているから、交渉はその後になる」

 一方で、ラモスはイングランドでの監督生活にも大きな魅力を感じていると語る。

「イングランドで指揮を執ることは、どんな監督にとっても大きなチャレンジだ。イングランドの新聞に自分の名前が載ることは、嬉しいことだよ。ただ、現時点でセビージャを離れるのは難しいとしか言えない」

 現在、タイ前首相のタクシン氏によるクラブの買収交渉が難航しているマンC。その影響は次期監督の招聘にも影を落としつつあり、ラモスに加え、ブラックバーンのマーク・ヒューズ監督や、オランダ人監督のコ・アドリアーンセ(前メタルルグ・ドネツク監督)など、リストアップした各監督からの反応は思わしくない様子。古豪復活を目指すマンCの先行きはいまだ楽観視できる状況ではなさそうだ。