松井大輔の所属するル・マンの監督に、ディジョン(現在2部)で5シーズンにわたり監督を務めたルディ・ガルシア氏(43)が就任することに決まった。

 ガルシア氏がリーグ・アンのクラブの監督を務めるのは2001年のサンテチエンヌ以来。しかしこの唯一のリーグ・アンでの監督経験は苦い思い出として残っているはずだ。

 この年、シーズン途中でサンテチエンヌを去ってレアル・ソシエダ入りしたトシャック監督に代わり、1998年から監督補佐を務めていたガルシア氏がヴァレム氏と“共同監督”の座に就いた。しかし外国人選手の偽造パスポート事件でクラブにマイナス7ポイントのペナルティーが科されて17位に終わり、翌シーズンの2部降格が決定、両監督は辞任した。

 ガルシア氏は翌シーズンから3部ディジョンのゼネラルマネージャー兼監督に就任。2シーズンで2部昇格を果たした。2部では、1シーズン目に4位、2シーズン目に5位と上位をキープしたが、今シーズンは8位に沈んだ。

 ガルシア監督がル・マンで最初にすべき仕事は、バシャ、ロマリック、バングラ、グラフィテら、他のクラブから誘いを受けている主力選手に残留を説得すること。しかしこれはなかなかの難題だと見られている。