「日本対ブラジルは絶対見たくなかった」ワケ。ブラジル国内のリアルな反応は?ロナウドの日本軽視発言どう思う?そして森保J勝利を予想【ブラジル人記者の視点】
森保ジャパンは1勝2分、勝点5でフィニッシュ。2勝1分で勝点7のオランダに次いで、F組2位でのラウンド32進出のため、次の相手はC組1位のブラジルとなった。
屈指の日本通で、日本サッカーを長く深く取材するブラジル人記者、チアゴ・ボンテンポ氏はこの対戦カードをどう受け取るのか。スウェーデン戦の直後にじっくりと話を訊いた。
――森保ジャパンは日本時間6月30日に行なわれる決勝トーナメント1回戦で、ブラジルと対戦することになりました。
「ブラジル人として複雑な気持ちだね。最初からその可能性を知っていたので『絶対、日本対ブラジルは見たくない』と思っていた。日本対モロッコか、日本対スコットランドになれと。日本対ブラジルの試合は絶対見たくなかった。日本かブラジル、どちらかが次の試合で敗退してしまうからね」
――「相手が日本」ということに対する、ブラジル国民の反応はどのような感じですか?
「ブラジルメディアはほとんど『日本をリスペクト』という意見だ。日本の見方はすごく変わったと思う。例えば4年前、8年前に日本対ブラジルの可能性があった時は、多分みんなが『日本は格下だからブラジルが絶対勝つ』と思っていた。でも今は、日本代表への意見が変わったね。
ほとんどの人が『日本はもうそんなに弱いチームじゃない。今はブラジルに勝てるチームだ』と思っている。あまりブラジルに自信がない人も多い。まだ一定数の人が昔と同じく『いや、ブラジルが簡単に勝てる』と思っているけど、ほとんどが『日本はそんなに簡単な相手じゃない』という意見だ」
――日韓ワールドカップの得点王で、ドイツ・ワールドカップの日本戦で2点を挙げた元ブラジル代表のロナウドは、「日本とスウェーデンには簡単に勝てる」と発言し、大きな注目を集めました。
「確かにロナウドがいた2006年の試合は簡単に勝てた(4−1)けど、この20年間でたくさんのことが変わった。20年前と比べたら、日本はどんな相手にも勝てる状況になったけど、ブラジルはちょっと弱くなった。
ワールドカップの前は、ほとんどのブラジル人が今の代表が優勝できないと思っていた。でもグループリーグの第3戦(対スコットランド、3−0)は、多分(監督のカルロ・)アンチェロッティが来てから一番良かった試合だったので、チームが段々成長している印象があった。そしてヴィニシウス・ジュニオールがやっと代表で活躍して、チームへの期待度が高まった」
――怪我で欠場が続いていたネイマールが、スコットランド戦でついに出場しました。日本の脅威になりそうですか?
「多分、日本戦でも途中出場かな。確かに彼は試合を決める能力があるけど、今のネイマールが何%できるかどうかはまだ分からない。だから今はヴィニシウスの方が脅威になる」
――ではずばり、日本対ブラジルは何対何になると思いますか?
「難しいね。多分PK戦になるかな。PK戦でザイオン(鈴木彩艶)がヒーローになって日本が勝つ。50/50の試合だと思う。ブラジルがちょっとだけ上で、ブラジルが55、日本が45ぐらい。どっちが勝つか分からない状況だと思う。
モリヤスがスウェーデン戦で優先したのは、エネルギーを温存すること。トミヤス(冨安健洋)とサノ(佐野海舟)とジュンヤ・イトウ(伊東純也)がベンチにいて、ウエダ(上田綺世)とドウアン(堂安律)を早く交代させたので。ブラジルではたくさんの人がこのスウェーデン戦を見て『日本はそんなに強くない』という印象を持ったけど、今日の日本とブラジル戦の日本はちょっと違うと思う。本当の日本はオランダ戦とチュニジア戦で見せた姿。ブラジル戦は最初から最後まで全力でやる」
――先ほど「ザイオンのPKストップに期待できる」とおっしゃっていましたが、ブラジルの守護神アリソンはPKに強いですか?
「うーん...そんなにPKをストップしてきた実績はないね。あと日本は、ワールドカップで2回PK戦で負けているけど、『ブラジルはPKで弱い』という印象もある。PKに行ったら、日本に勝ってほしいね」
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
【画像】美女がずらり!! 上田綺世、谷口彰悟、長友佑都、柴崎岳…新旧日本代表を支える“女優&モデル妻たち”を一挙紹介!

