「相手も嫌がっていた」伊東純也との久々共演で輝いた菅原由勢、W杯デビューも「ゴールはもっともっと先」
北中米ワールドカップを戦う日本代表のDF菅原由勢(ブレーメン)がグループリーグ初戦オランダ戦から一夜明けた15日、報道陣の取材に応じ、劇的な同点ゴールで引き分けに持ち込んだ試合を「もうちょっとできたかなと思う部分のほうが大きい」と振り返った。
オランダ戦でベンチスタートだった菅原は1-2で迎えた後半30分、右ウイングバックで途中出場し、W杯デビュー。右シャドーで出場したMF伊東純也との連係で内と外を使い分けながら攻撃に関わると、巧みな配球や積極的な攻め上がりで猛攻を牽引し、劇的な同点弾につながる流れを作っていた。
森保ジャパンの3バック導入以降、同サイドで伊東と共演したのは昨年6月のW杯最終予選インドネシア戦の後半17分以降に続いてこれが2度目。試合ではなかなか組むことのなかった2人だが、第2次森保ジャパン発足当初は4-2-3-1の右サイドで縦関係を組むことも多く、連係に不安はなかったという。
「立ち位置的には僕がウイングバックで、彼がシャドーだったけど、そこは臨機応変に、どっちのほうが相手が嫌がるかというのもあるし、流動的にやることで相手守備陣もついていけないことがわかっていた。昔から4バックの時は彼とずっと一緒に組んでいたのもあるし、純也くんが何を求めていて、どういう配球を好むかも話さなくても分かっていた。阿吽の呼吸じゃないけど、話さなくても大体どうしたらわかるかなというのがある」
特に菅原が内側のポジションを取り、伊東を大外に張らせる役割分担は明らかにオランダ守備陣を苦しめていた。
「特に決まりはなかったけど、純也くんがサイドに張って仕掛けさせたり、僕がインナーで走ったりというのがたぶん相手も嫌がっているのもあったので、中の状況を僕と純也くんや、(ボランチの)大地くんと海舟の立ち位置もそうだし、トミくん(DF冨安健洋)も素晴らしいサポートの位置にいてくれた。僕はどことどこを繋げたらいいかなということでポジションを探しながら立ち位置を取れた。みんながしっかり繋がっていたからこそ、中に入ったりというのができたと思う」
その結果、相手が応急処置的に5バックの逃げ切り策に踏み切り、終盤は右サイドをほぼ制圧。「5バックにするのも想定内だったし、彼らも勝ち切りたかっただろうし、その上で5バックを並べたと思う。そうなったということは僕らがボールを持てる時間、もっと攻めに行っていい時間だと思えた。どうやって彼らを攻略していこうというのをボールを持ちながら探れたし、純也くんがすごく起点になってくれて動いてくれて、それを相手が嫌がった。相手が嫌がることを徹底的にやれた」とチームの戦いぶりを誇った。
それでも菅原自身は自らのパフォーマンスに納得がいっていなかったようだ。
「もちろん自分たちの崩しから点を取れたらもっと良かったと思うし、評価できたと思う。もっともっと攻撃的に行った中で最後のクオリティーのところだったり、ボールを落ち着かせてどうやって攻めていくかというところはまだまだ改善点があった。もっともっと良くできる部分があったので、そこはしっかりと次に繋げたいと思う」
21年夏の東京五輪と22年のカタールW杯での落選を経て迎えた待望のW杯デビューにも感慨はなかった。
「まだW杯に立ったからという実感、過去をどうしたかというのはそんなに振り返るつもりはない。もちろんこれは自分のサッカー人生の過程の途中であるべきだと思うし、W杯に出ることが自分のゴールじゃなく、自分のゴールはもっともっと先にある。その中にW杯優勝がある。今は自分の過程、自分が何をやってきたかを振り返るんじゃなく、日本チームとしてW杯を優勝するためにどうしていくかを毎日探っていくべきだと思う」
目線の先にはもう、20日の第2戦チュニジア戦がある。オランダ戦のドローに「誰も満足していない。勝ち点3を取りに行ったゲームなので」と言い切った菅原は「ゲームマネジメント的によく追いついたという言い方もできるし、勝ち点1を取れたのはものすごくポジティブだとも思うけど、1よりも3が欲しかったし、3を取りにいくことができたと思う」ときっぱり。「チームとしては満足していないし、次の試合に向けて準備していくだけ」と決意を新たにしていた。
(取材・文 竹内達也)
オランダ戦でベンチスタートだった菅原は1-2で迎えた後半30分、右ウイングバックで途中出場し、W杯デビュー。右シャドーで出場したMF伊東純也との連係で内と外を使い分けながら攻撃に関わると、巧みな配球や積極的な攻め上がりで猛攻を牽引し、劇的な同点弾につながる流れを作っていた。
「立ち位置的には僕がウイングバックで、彼がシャドーだったけど、そこは臨機応変に、どっちのほうが相手が嫌がるかというのもあるし、流動的にやることで相手守備陣もついていけないことがわかっていた。昔から4バックの時は彼とずっと一緒に組んでいたのもあるし、純也くんが何を求めていて、どういう配球を好むかも話さなくても分かっていた。阿吽の呼吸じゃないけど、話さなくても大体どうしたらわかるかなというのがある」
特に菅原が内側のポジションを取り、伊東を大外に張らせる役割分担は明らかにオランダ守備陣を苦しめていた。
「特に決まりはなかったけど、純也くんがサイドに張って仕掛けさせたり、僕がインナーで走ったりというのがたぶん相手も嫌がっているのもあったので、中の状況を僕と純也くんや、(ボランチの)大地くんと海舟の立ち位置もそうだし、トミくん(DF冨安健洋)も素晴らしいサポートの位置にいてくれた。僕はどことどこを繋げたらいいかなということでポジションを探しながら立ち位置を取れた。みんながしっかり繋がっていたからこそ、中に入ったりというのができたと思う」
その結果、相手が応急処置的に5バックの逃げ切り策に踏み切り、終盤は右サイドをほぼ制圧。「5バックにするのも想定内だったし、彼らも勝ち切りたかっただろうし、その上で5バックを並べたと思う。そうなったということは僕らがボールを持てる時間、もっと攻めに行っていい時間だと思えた。どうやって彼らを攻略していこうというのをボールを持ちながら探れたし、純也くんがすごく起点になってくれて動いてくれて、それを相手が嫌がった。相手が嫌がることを徹底的にやれた」とチームの戦いぶりを誇った。
それでも菅原自身は自らのパフォーマンスに納得がいっていなかったようだ。
「もちろん自分たちの崩しから点を取れたらもっと良かったと思うし、評価できたと思う。もっともっと攻撃的に行った中で最後のクオリティーのところだったり、ボールを落ち着かせてどうやって攻めていくかというところはまだまだ改善点があった。もっともっと良くできる部分があったので、そこはしっかりと次に繋げたいと思う」
21年夏の東京五輪と22年のカタールW杯での落選を経て迎えた待望のW杯デビューにも感慨はなかった。
「まだW杯に立ったからという実感、過去をどうしたかというのはそんなに振り返るつもりはない。もちろんこれは自分のサッカー人生の過程の途中であるべきだと思うし、W杯に出ることが自分のゴールじゃなく、自分のゴールはもっともっと先にある。その中にW杯優勝がある。今は自分の過程、自分が何をやってきたかを振り返るんじゃなく、日本チームとしてW杯を優勝するためにどうしていくかを毎日探っていくべきだと思う」
目線の先にはもう、20日の第2戦チュニジア戦がある。オランダ戦のドローに「誰も満足していない。勝ち点3を取りに行ったゲームなので」と言い切った菅原は「ゲームマネジメント的によく追いついたという言い方もできるし、勝ち点1を取れたのはものすごくポジティブだとも思うけど、1よりも3が欲しかったし、3を取りにいくことができたと思う」ときっぱり。「チームとしては満足していないし、次の試合に向けて準備していくだけ」と決意を新たにしていた。
(取材・文 竹内達也)
