「8億2000万円」相当の実弾射撃に、「日本初の弾道ミサイル」も 国内最大規模の“自衛隊火力演習”で披露された日本の防衛力
6月7日、静岡県の陸上自衛隊東富士演習場で、国内最大規模となる実弾射撃を伴う「富士総合火力演習」(総火演)が行われた。
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【実際の写真】「日本初の弾道ミサイル」が発射姿勢に! 初披露の瞬間
日本初の弾道ミサイル
「日本はいま、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面している」
演習に出席した小泉進次郎防衛大臣(45)は、危機感を強くにじませつつ訓示した。
離島防衛を想定した総火演には、陸自隊員およそ3000人が参加。69.5トン、8億2000万円相当の弾薬が使われたが、注目を集めたのは「25式高速滑空弾」(25HGP)に、初めて発射姿勢を取らせたこと。「日本初の弾道ミサイル」とも評される25HGPは、敵の防空網や攻撃射程圏外から打撃を与える、「スタンド・オフ・ミサイル」と位置付けられ、いずれ敵基地攻撃能力を持つとみられている。

日本の新しい守り方
これらの防衛力強化で念頭に置かれているのは、もちろん海洋進出を強める中国だ。特に小泉防衛相は先月末にシンガポールのアジア安全保障会議で、中国からの「新型軍国主義」という日本批判に反論。やり合ったばかりだけに、迷彩服をまとって視察する表情が厳しくなるのも無理からぬこと。訓示ではさらに、
「ドローンなどが大量に投入されるだけでなく、電子戦、AI、宇宙、サイバー、情報戦などを駆使した巧妙なハイブリッド戦が展開されている」
と指摘し、日本の新しい守り方の確立を訴えていた。
……いろいろな意味で、愁眉を開く日はいつになるか?
撮影・福田正紀
「週刊新潮」2026年6月18日号 掲載
