土曜日(9日)に行われたリーガ、セビージャ戦にスタメンで出場したレアル・マドリーのデイビッド・ベッカムは、ギャリー・リネカー(元バルセロナ)、スティーブ・マクマナマン(元レアル・マドリー)を超え、リーガで最も多くの試合に出場するイングランド人プレーヤーとなった。レアル・マドリーとの契約更新問題も解決されず、この冬にも移籍するのではという噂が上るベッカムに対し、元イングランド代表のキャプテンで現在はテレビのコメンテーターを務めるリネカー氏が、「捨て鉢にならず、冷静に自身の将来を決めることが大切だ」とアドバイスを送った。

「ベッカムもマクマナマンも私もフットボール界で最も偉大なスペインの2チームで過ごし、充実した時を過ごしたと言えるね」。

イングランド人プレーヤーにとってスペインでのプレーは難しいと言われているが、この3人に限っては違うようだ。リネカー氏のコメントからもそれがうかがえる。

「新たな監督が就任すると、その選手に信頼を寄せるかは分からないものだ。不安を感じるとも思う。リーガで順調にキャリアを積み、楽しんできたわけだからね。だが、今レアル・マドリーを離れることは後退か横ばいを意味すると思う。前進することには決してならないはず。決断を下す時間も彼にはある。自暴自棄になってはいけない。彼がよっぽど怒り心頭ではない限り、1月に移籍することは驚き以外の何ものでもないだろうね」。

かつてバルセロナで自身が置かれた状況とベッカムの状況を重ねたリネカー氏。「バルセロナでもっとプレーを続けたかったが、クライフの就任で状況が変わってしまった」と同時を振り返り、その経験から悩める後輩に「1月に移籍することは得策と言えない。冷静に自分の将来を決めることだ」とアドバイスした。

ベッカムを巡る移籍の噂は後を絶たない。果たしてベッカムの決断は?その決断に注目が集まる。